ロサンゼルス・レイカーズが4月28日、NBAのプレーオフ(PO)1次ラウンドを突破し、準決勝進出を決めた。プレーオフで健闘が続く八村塁はこの日も6得点4リバウンドと存在感を見せ、日本人選手初のPO準決勝進出となった。
西カンファレンス第7シードのレイカーズは、同2シードのメンフィス・グリズリーズとの第6戦を行い、125-85で制した。本拠地クリプトドットコム・アリーナの大声援を受けてレイカーズは序盤から優勢に出ると、レブロン・ジェームズの22得点、ディアンジェロ・ラッセルの31得点などで相手を圧倒。最終的に40点差をつけた。PO1回戦が5試合制から7試合制になった2003年以降、第7シードが第2シードに勝ったのは2010年のサンアントニオ・スパーズ以来、2例目という「下剋上」を果たした。
歴史的勝利の中で、八村は途中出場から21分49秒プレーし、攻守にわたって勝利に貢献。この日の6得点4リバンドという成績だけでなく、現地メディアはその守備を絶賛した。第2クオーター残り7分22秒に、八村が相手エースのベインの会心のシュートをブロック。このワンプレーがレイカーズに大きな勢いをもたらした。「スポーティングニュース」は「第2クオーターに入り、八村が驚異的な守備で攻撃陣をバックアップした。グリズリーズのデズモンド・ベインが八村を追い抜いた後、リムでレイアップしたと思ったが、八村がどこからともなく出てきて、シュートをブロックした」と伝えた。
八村のプレーオフでの活躍はめざましい。レイカーズに移籍した際、チームは西カンファレンス13位でPO圏外だったが、最後は同7位まで浮上。POを懸けたプレーイントーナメントでは、デンバー・ティンバーウルブズとの大激戦を制し、ウィザーズ時代を含め自身2度目となるPO切符をつかんだ。
PO第1戦で、PO自己最高の29得点。途中出場から29得点を取ったレイカーズの選手は、1988年のマイカル・トンプソン以来、35年ぶりに球団記録に並んだ。この活躍はPANINI社のオンデマンドカード「Panini Instant」でもカードになった。第2戦でも20得点。POの途中出場で2戦連続20得点以上の選手は、レイカーズでは1996年のマジック・ジョンソン以来、27年ぶり。第3戦では16得点で、ワシントン・ウィザーズ時代から続いていた自身のPO連続2ケタ得点を7試合まで延ばした。
先日、「Panini Instant」で、レブロンの活躍を伝えるカードに黄色いホームユニに身を包んだ背番号28の八村の姿が写り込んだ。さらに、今回はチームは敗戦したものの、グリズリーズのジャ・モラントの第5戦でのレイアップをカードにした1枚にも、この日の好守ぶりを証明するように、必死のブロックを試みる八村が写り込んでいた。
トレカジャーナル編集部