MLBの2023年シーズンが3月30日、開幕した。ボストンレッドソックスの吉田正尚外野手は本拠地フェンウェイ・パークでの対ボルチモア・オリオールズ戦に「4番・左翼」でスタメン出場。2安打1打点でデビューを飾った。
試合前のセレモニーでは「WBCチャンピオン」と紹介され、チーム最大級の大歓声を浴びた背番号7のルーキー。6回無死一、二塁で迎えた第3打席。中前へ弾き返し、メジャー初安打と初打点を記録。8回1死一塁の第4打席でも一塁を強襲し右翼線に抜ける安打を放ち、日本野手では08年のカブス・福留孝介以来、15年ぶり4人目となるデビュー戦でのマルチヒットとなった。
3万6049人で埋まったMLB最古の本拠地フェンウェイ・パークで、その存在を認められた。2点を追う9回1死一、二塁。打席に入った吉田に「ヨシ!ヨシ!」の大コールが湧き起こった。遊ゴロで併殺を狙った送球が悪送球となり、その間に二塁走者が生還して1点差に迫ったが、試合は敗れた。
「セレモニーやアメリカの国歌を聴いてジーンとくるものがあった。まだ1試合だが、野球とベースボールの違いというのも少しずつ感じながら、新鮮な気持ちでプレーできた。(初安打の)ボールはロッカーにある。家族に見せて、日本に帰る時に持って帰ろうかなと思う。(気温が)寒かったですけど、心はホットでした。この舞台に立てて満足することはないけど、いろんな人に感謝をしなきゃいけない」と世界一となった侍ジャパンの4番打者は振り返った。
第5回ワールド・ベースボール・クラシックでは大会新記録の13打点で打点王に輝き、TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」でカード化されたが、この開幕戦での活躍も即座にカード化。レッドソックスのユニフォームでのファーストカードが登場した。このカードに付加価値があるのは、表面に「ルーキーカード」ロゴがあり、さらに裏面で吉田のユニホームの袖につけられた「デビュー」ワッペンをカードの裏面の写真に使用していることだ。
トレカジャーナル編集部