MLBオークランド・アスレチックスの藤浪晋太郎投手が4月2日、本拠地オークランド・コロシアムでの対ロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャー初登板初先発。5安打8失点を許し、2回1/3で降板した。
メジャー現役最強打者・トラウトから三振を奪うなど2回までパーフェクトに抑えていた藤浪が3回、先頭のレンフィーフォに四球を与えるとリズムを崩した。
公式戦では阪神タイガース時代の2013年5月26日以来の対戦となった大谷翔平投手には第1打席で一塁ゴロに抑えたが、この3回は無死満塁で左翼ポール際にフェンス直撃打。当たりがよすぎて、シングルヒットになり失点は1点も、その後も失点を重ね6失点。マウンドを降りた後もリリーフも打たれ失点は8までふくらんだ。
今季からMLBが導入した新ルールの「ピッチクロック」でも対応に苦しんだ。投手はランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に次の投球動作に入らなければならなかったが、違反をとられた。「まっすぐで押していたのに、考えすぎて変化球中心になってしまった。スライダーが特に相手バッターのタイミングに合っていた。配球や使う球種はもう少しいろいろと勉強しないといけない」と話した。
それでも、表情は暗くはない。「まずは(MLBのマウンドに)立てたことは光栄だと思います。世界最高峰の選手と対戦できたのは良かった。終わったことは悔やんでもしょうがないので、次、頑張れるようにしたい」と前を向いた。
ほろ苦いデビュー戦はさすがにTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」ではカードにならず、ファーストカード登場は持ち越された。奇しくも、藤浪が降板した3回に、エンゼルスはチームとして2016年以来、7年ぶりとなる1イニング11得点。今季初勝利をマークした猛攻がカードになった。写真は、トラウトと大谷だった。
トレカジャーナル編集部