4月27日の2023年NFLドラフトまであと5日と迫って来た。先週はドラフトに合わせて4月26日に発売予定の「2023 Bowman’s Best University Football」と一緒に注目QB5人を紹介したが、今回は注目RBを紹介したい。ちなみに多くの選手は昨年発売の「2021-22 Bowman University Football」にも封入されている。開封済みの方は再度チェックして欲しい。
(1)ビジャン・ロビンソン(テキサス大学)180cm/98kg
今ドラフトのナンバーワンRB。2018年ドラフト1巡目2位で指名されたセイクワン・バークリー(ジャイアンツ)以来の大物RBと評価され体格やラン・パスどちらでも活躍できる点でも彼と比較されることが多い。高校時代から注目を浴び、大学進学後も着実に成長。2022年にドーク・ウォーカー賞(大学最優秀RB)を受賞した。まだ伸びしろがあるともいわれているスーパースター候補だ。既に多くのスポンサーが付いているが調味料の会社と組んで売り出しているボトル入りのマスタード「ビジャン・マスタードソン」はビジャン公認ディジョンマスタードと銘打たれ、ホームページ(https://bijanmustardson.com/)ではアパレルの他にロビンソンの直筆サイン入りのマスタードボトルも販売(既に完売)している。ファンなら一見の価値あり。
(2)ジャミア・ギブス(アラバマ大学)175cm/90kg
アラバマ大学のRBはデリック・ヘンリー(タイタンズ)やナジー・ハリス(スティーラーズ)といったパワフルな選手が多い印象だが、このギブスは小柄で俊敏なビッグプレーメイカー。パワーには欠けるが簡単には倒れない強さとバランス感覚があり、ゼロ距離でタックルを交わす技術とスピードで一気に守備を置き去りにする。レシービング能力も非常に高くアルビン・カマラ(セインツ)のような万能スコアラーになるかもしれない。もう少し筋肉の鎧が欲しい。
(3)ザック・シャーボネイ(UCLA)183cm/97kg
トップスピードはそれほどではないが守備の間をスッと抜けるスピードとパワーがあり体格も良い。我慢強くパスプロテクションも献身的。パス捕球能力にも優れており3ダウン常に活躍できるタイプ。カンボジアと中国の血を引くフランス移民の母を持つが、フランス系っぽい名前は元フランス領のルイジアナ州にルーツを持つアフリカ系アメリカ人の実父から。将来像はファルコンズの通算ラッシングTD記録を持つマイケル・ターナーという見立ても。
(4)タイジェイ・スピアース(チューレーン大学)178cm/91kg
脚の運びが速く爆発的な加速力が魅力。素早いカットもそうだが下半身の強さがあり守備を振りほどいて走れるタックル負けしない選手。キャッチングも上手くアーロン・ジョーンズ(パッカース)と比較する評論家もいた。今年のコットンボウルではランで205ヤード、4TDの活躍で格上のUSCを下すアップセットの立役者となりMVPを受賞した。
(5)デヴォン・エイチェイン(テキサスA&M)174cm/85kg
2021年には400メートルリレーでオールアメリカに選出され100メートル10.14秒という驚異の俊足を誇る。ドラフトコンバインでも40ヤードダッシュ4秒32はオフェンス選手1位。10ヤードスプリット1秒51はランニングバックで2位と本領発揮した。かなり軽量級でバルクアップは必須。ランニングバックよりもワイドレシーバーやリターナーに活路を見出した方が面白いかもしれない。スピードスター好きにはたまらない選手。
他にもケンドレ・ミラー(テキサス・クリスチャン大学)、タンク・ビグスビー(オーバーン大学)、デュウェイン・マクブライド(アラバマ大学バーミンガム)、ロション・ジョンソン(テキサス大学)など多士済々。レアカードを引き当てた選手のキャリアを追ってみるのも楽しいだろう。
Norn(ライター)
米4大スポーツがメインのコレクター。各球団のポケットスケジュールを集めていたが近年のペーパーレス化で絶滅しかかっているのを悲しんでいる。マイナーの試合にも足を運ぶBowman愛好家。