男子テニスのラファエル・ナダルが5月18日、今季の全仏オープンの欠場と来季限りで現役から退く意向を表明した。スペイン・マヨルカ島マナコールにあるラファエル・ナダル・アカデミーで記者会見を開き、2年連続15回目の優勝を目指す予定だった全仏欠場を発表した。
6月で37歳を迎えるナダルは、ATPツアーでシングルス92勝、ダブルス11勝を記録。テニスの4大大会では史上最多タイの通算22勝をあげた。2008年には北京五輪で金メダルを獲得し、史上最年少となる24歳3か月で4大大会全てと五輪での優勝を成し遂げる「キャリア・ゴールデン・スラム」を達成した。
全仏オープンでは、デビューから18度の出場で14回の優勝。試合前棄権を除き112勝3敗の圧倒的な成績を残した。全仏がクレーコートで行われるため、「赤土の王者」と呼ばれている。
昨年は13年ぶりの全豪オープン制覇、2年ぶり14回目の全仏オープン優勝を果たすなど、衰えを感じさせない姿を見せていたが、今年は故障もあり、1月の全豪オープン2回戦で敗退してからは欠場が続いていた。現在は年末までの復帰を目指し調整を重ねており、来夏に行われるパリ五輪への出場にも意欲を見せている、という。
米国4大プロスポーツ以外で、ゴルフとともに注目度が高いテニスのトレーディングカードは、発売が遅れていたTOPPS社の「Topps Chrome」の詳細が発表されるなど、これまでの人気に拍車がかかりそうな状況にある。
ナダルのカードも米国の大手オークションハウス「Goldin Auctions」では2021年10月に「2003 NetPro Elite」の100枚限定ルーキーカード (PSA10)が13,200ドル(約180万円)で落札され、現在のオークションにも出品。MINTモールでは「2006 ACE Authentic Heroes and Legends」の15枚限定サインカードが150,000円で販売されている。
今回の「Topps Chrome」のチェックリストにナダルの名前はないが、来年以降、新商品が続けば、収録される可能性はありそうだ。
トレカジャーナル編集部