NBAプレーオフ(PO)西カンファレンス決勝の第4戦が5月22日、米ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで行われ、八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズはデンバー・ナゲッツに111‐113で逆転負け。対戦成績を0勝4敗とし、PO敗退が決まった。
八村は今季のPOでは初となる先発出場。41分56秒プレーし、4戦連続2ケタとなる10得点、7リバウンドを記録した。「バスケ人生でこのPOはすごく大きかった。僕としてはいい結果を出せた」と話した。レギュラーシーズン7位から上位2チームを撃破し、日本人で初めてカンファレンス決勝まで進んだが、日本人初のファイナル進出はならなかった。
フル出場した第1クオーター(Q)にドリブルから右手でダンクを決め、この日初得点。第2Qまで10得点したが、それ以降は無得点に終わった。守備では相手エースのヨキッチをマークしたが、第3Q中盤には立て続けに得点を許した。今季PO最長41分56秒プレーしたが「本当に強い。完璧なチーム」とナゲッツに脱帽した。
八村にとって激動のNBA4シーズン目が幕を閉じた。2019年ドラフト1巡目で入団したワシントン・ウィザーズから、今年1月にレイカーズへ移籍。歴代最多得点のレブロン・ジェームズ、アンソニー・デービスらスター選手とプレーすることで、成長。POでは全16試合に出場し、1回戦第1戦では球団記録に並ぶ途中出場から最多29得点をあげた。「(再契約は)レイカーズ側がどう考えるか。僕としては残りたい」と残留を希望した。
八村は今季、レギュラーシーズンで63試合に出場し、1試合平均23.3分出場。同11.2得点、同4.5リバウンドを記録。POでは全16試合に出場し、1試合平均24.3分間出場。同12.2得点、同3.6リバウンド、3P成功率は48.7%だった。
PANINI社のオンデマンドカード「Panini Instant」では、西カンファレンス決勝の第1戦のカードを発行。レイカーズはレブロン、ナゲッツはヨキッチのカードが作られた。このヨキッチのカードに、ヨキッチのゴールをブロックしようとする八村が写り込んでいる。POに入ってから、八村が対戦チームの選手のカードに写り込むのは3度目で、それだけ健闘していることの証明でもある。ヨキッチとのマッチアップは第4戦まで続く攻防を象徴するカードになった。
トレカジャーナル編集部