バレーボール女子日本代表の石川真佑が5月22日、イタリア1部・フィレンツェへの入団を発表した。オンラインで会見を開き、今秋に開幕する2023‐24シーズンからチームに合流する。
「イタリアはトップチームが多い。その中でコートに立ってプレーしたいと思った。いろんな経験をしてたくさん学んで成長していきたい。強い覚悟を持ってプレーし、活躍したい」とオンラインでもその決意が伝わってくる真剣な表情で話した。
石川は東京・下北沢成徳高1年で高校3冠を達成。2019年にV・プレミアリーグの東レアローズに入団し、高校卒業前にデビューを果たした。鋭いサーブやスパイクで最優秀新人賞に輝いた。今季はVリーグ日本人最多得点を更新し、チームの準優勝に貢献した。
日本代表には2019年に19歳で初招集。U20世界選手権では主将も務め、優勝を飾り、MVPにも選出された。アジア選手権でも優勝、MVPに輝いた。
五輪は東京大会に出場。今年も日本代表候補になり、9月のパリ五輪予選で五輪切符獲得を目指す日本チームの主軸として期待される。「(イタリアは)日本のリーグと違い、高さやパワーがある。少しでも成長し、海外で学んだことを日本代表でも発信して、さらに日本チームが強くなっていければ」と火の鳥NIPPONへの思いも口にした。
男子日本代表主将の兄・祐希もイタリア1部・ミラノに所属。中央大在学中から留学や短期派遣によりイタリアでプレー。今季はチームを初のベスト4に導いた。来季でセリエAでの10シーズン目を迎え、石川にとっては頼もしい存在になりそうだ。すでに「英語をしっかり勉強しておいた方がいい」とアドバイスを受けた。
石川のトレーディングカードは兄とともに日本代表カードがお馴染み。イタリアのローマに3年間、駐在した経験のあるTCJ編集部のMickeyさんによると、イタリアといえばやはりサッカーカードが主流。「タバッキ」というコンビニ、スーパーマーケット、ゲームショップでトレカを販売しているそうで、バレーボールも人気のあるスポーツだが、イタリア製のバレーボールカードはオールスポーツカードに収録されたカードを観たことがあるぐらい、という。イタリアで石川がさらに成長すれば、日本代表カードも市場価格をアップさせそうだ。
トレカジャーナル編集部