穴井詩(GOLF5)がJLPGA今季初の2勝目、自身初のシーズン複数回Vとなる優勝を飾った。「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」の最終日が4月30日、千葉・浜野GCで行われ、単独首位で出た穴井は4バーディー、3ボギーの71。通算10アンダーとし1打差で逃げ切った。
最終18番ホールで永峰咲希とのマッチレースに決着をつけた。1組前で回っていた永峰に17番で並ばれた。重圧からか、18番のティーショットは右ラフへ。穴井は2オンを狙わず「どうにもならず刻んだ」後の残り82ヤードからの第3打。ピン約30センチにピタリとつけた。「自信はありました。私のウエッジの良い距離で、バックスピンでちょっと戻る傾斜にピンがあった。完璧な球を打った」
バーディーパットを沈め、優勝を決めると、右手を高々と突き上げた。目標のひとつに掲げていた初の複数回Vだったが「飛ばし屋」とも言われる穴井は最終日は序盤、悪天候の中でのプレーを強いられるも、平均約254ヤード(ランク3位)を誇る飛距離を生かして、耐えた。
年間女王を決めるメルセデスランクもトップに浮上。次戦は5月4日からの今季国内メジャー初戦「ワールド・サロンパスカップ」(茨城GC西C)。「良い状態でメジャーに入っていける」。年間複数Vとともに目標に挙げる国内メジャー初Vに自信をのぞかせた。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」もまた、今季2枚目のカードで穴井の2勝目を伝えた。写真は優勝を決定づけた18番での第3打。ギャラリーが待つグリーンへ向けたスイングを鮮やかにとらえている。
トレカジャーナル編集部