NBAドラフト2023の指名順位を決めるNBAドラフトロッタリーが5月17日、イリノイ州シカゴで行われ、サンアントニオ・スパーズが全体1位指名権を獲得した。今ドラフトはフランスのトップリーグでプレーするビクター・ウェンバンヤマという大物がいることから、どのチームがトップ指名権=ウェンバンヤマ獲得の権利を得るのかに注目が集まっていた。
ウェンバンヤマは身長223㎝、体重95kg、ウィングスパン244㎝という並外れた体格を誇るフランス出身の19歳。センターのサイズとガードのスキルを持つと評価されており、2003年ドラフトのレブロン・ジェームズ以来の超大型新人と騒がれている。
ロッタリーには今季のプレーオフに出場できなかった14チームが参加し、勝率が低いチームが高確率で上指名権を引き当てることができ、4位までの指名権を決める。5位以下は4位までの指名権を獲得できなかったチームで勝率の低い順に指名権が与えられる。スパーズは今シーズンを勝率ワースト2位タイでフィニッシュしており1位を引き当てる確率は14.0%だった。
スパーズがドラフト全体1位指名権を手にするのは球団史上3度目。過去2度の1位指名は1987年のデビッド・ロビンソン、1997年のティム・ダンカンと2人ともチームを優勝に導きNBA殿堂入りを果たしたセンター/フォワードの選手で、ポジションが被るウェンバンヤマへの期待も必然的に高まっている。
<NBAドラフト2023・1巡指名権>
1位:サンアントニオ・スパーズ
2位:シャーロット・ホーネッツ
3位:ポートランド・トレイルブレイザーズ4位:ヒューストン・ロケッツ
5位:デトロイト・ピストンズ
6位:オーランド・マジック
7位:インディアナ・ペイサーズ
8位:ワシントン・ウィザーズ
9位:ユタ・ジャズ
10位:ダラス・マーベリックス
11位:オーランド・マジック(ブルズからトレード)
12位:オクラホマシティ・サンダー
13位:トロント・ラプターズ
14位:ニューオリンズ・ペリカンズ
15位:アトランタ・ホークス
16位:ユタ・ジャズ(ティンバーウルブズからトレード)
17位:ロサンゼルス・レイカーズ
18位:マイアミ・ヒート
19位:ゴールデンステイト・ウォーリアーズ20位:ヒューストン・ロケッツ(クリッパーズからトレード)
21位:ブルックリン・ネッツ(サンズからトレード)
22位:ブルックリン・ネッツ
23位:ポートランド・トレイルブレイザーズ(ニックスからトレード)
24位:サクラメント・キングス
25位:メンフィス・グリズリーズ
26位:インディアナ・ペイサーズ(キャバリアーズからトレード)
27位:シャーロット・ホーネッツ(ナゲッツからニックス、サンダーを経てトレード)
28位:ユタ・ジャズ(セブンティシクサーズからネッツを経てトレード)
29位:インディアナ・ペイサーズ(セルティックスからトレード)
30位:ロサンゼルス・クリッパーズ(バックスからロケッツを経てトレード)
NBAドラフト2023が開催されるのは6月22日。まだ指名もチームとの契約もしていない為にウェンバンヤマのNBAカードは未発売だが、5月23日発売の「2022-23 TOPPS BOWMAN UNIVERSITY INCEPTION HOBBY」と、6月2日に発売予定の「2022-23 TOPPS BOWMAN UNIVERSITY CHROME BASKETBALL」には彼の公式直筆サイン入りカードも封入されている。この直筆サイン入りカードはもちろん、レギュラーカードも雑誌付録カードを除く公式なものとしては彼のファーストカードとなっており、この夏、NBAカードコレクターの間では最もホットなカードになる可能性は大きい。
ウェンバンヤマ以外にも今ドラフト注目の有望株が多くラインナップされているだけに早々に品薄になることも考えられる。プロスペクト好きならドラフト本番前に抑えておきたいところだ。
Norn(ライター)
米4大スポーツがメインのコレクター。各球団のポケットスケジュールを集めていたが近年のペーパーレス化で絶滅しかかっているのを悲しんでいる。マイナーの試合にも足を運ぶBowman愛好家。