欧州チャンピオンズリーグは6月10日、トルコ・アタテュルクオリンピックスタジアムで決勝を行い、マンチェスターシティ(イングランド)がインテル(イタリア)を1-0で下し、初優勝を飾った。マンチェスターCはプレミアリーグ、FA杯優勝とともに3冠(トレブル)を達成した。1998-99シーズンのマンチェスター・ユナイテッド以来、イングランドでは2クラブ目のトレブルを成し遂げた。
後半23分、右サイドを切り込んだベルナルド・シルバのパスにロドリが右足を合わせ、ゴール右に突き刺した。インテルに決定機を許したが、GKエデルソンが好セーブを連発し、1点を守り抜いた。
2019年夏にAマドリードから加入したロドリは、UEFAのプレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選出された。「感動的だ。夢が叶った。私たちはすべてを捧げた。ファイナルはこういうもの。いつもと同じようなプレーができるとは思っていなかったし、感情や緊張はつきもの。私たちは動物のように競い合った。こんな瞬間はもう二度とないだろう」と話した。
マンチェスターCに加入して1年目のアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスはベンチスタートから最後まで出場機会はなかったが、FIFAワールドカップカタール2022に続いてCLでも頂点に。同一シーズンに世界王者と欧州王者に輝いたのは男子選手では史上10人目だった。
また、トレブル達成と同時にW杯王者となったのはアルバレスが史上初。23歳のアルバレスは、元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏の記録を29日上回り、史上最年少でプレミアリーグとCL、W杯を制した選手にもなった。
今季の公式戦で52ゴール、今大会でも12ゴールをあげ得点王にも輝いた同僚のノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの存在もあり、リーグ戦では途中出場となることも多かったアルバレスだが、今季は公式戦49試合の出場で17ゴール5アシストを記録。FIFAワールドカップカタール大会では全7試合出場で4ゴールを記録して、36年ぶり3度目となるアルゼンチン代表のW杯制覇に貢献していた。
決勝ではゴールを奪えなかったハーランドだが「アンビリーバブルだ。夢にも思わなかったし、正直、22歳の僕には考えられなかった」と喜び、試合後には葉巻を燻らせる姿を自身のSNSに投稿した。
就任7年目のジョゼップ・グアルディオラ監督はバルセロナを率いた2008-09年以来の3冠で、異なるクラブでの達成は史上初の快挙となった。
TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」では今大会のマンチェスターCの初優勝をカードにして発注をスタート。今大会で最多の7アシストを記録したベルギー代表MFケビン・デ・ブライネも含め8種のカードを制作した。
トレカジャーナル編集部