「アース・モンダミン・カップ」の最終日が6月25日、カメリアヒルズCCで行われ、申ジエが通算13アンダーで並んだ岩井明愛とのプレーオフを制して逆転優勝した。
申はこの日、4位からスタートし、4バーディー、ボギーなしの68でプレーオフに持ち込んだ。そのプレーオフ1ホール目となった18番パー5での第3打は、ピン奥からバックスピンで戻りカップをかすめた。
最後は1メートル強を決め、力強く拳を握った。天国の祖母と打ったウイニングパットだった。「ウイニングパットを打つ前、おばあさんのことを考えていました。私の手をつないでいてほしい。一緒にこのパッティングを打ちましょう」と振り返った。
5月の「リゾートトラスト・レディース」直前に祖母のキム・ギリムさんを亡くした。その大会後には大粒の涙をこぼした。「今週の試合前の月曜日、夢に出てきて応援してもらった」とこの日のスピーチでも涙ながらに感謝した。
開幕戦の「ダイキン・オーキッド・レディース」以来の今季2勝目は、米ツアーを兼ねたものなどを含め日本での30勝目となった。JLPGAツアー会員としては通算28勝目で、永久シードまであと2勝と迫った。「本当に自信になった。永久シードまで残り2勝。頑張ります」とはっきり、口にした。
すでにレジェンドともいえる申だが、トレーディングカードでもその域に達している。エポック社の「JLPGA オフィシャルトレーディングカード」では初年度の2020版から収録され、同社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では今回の優勝カードだけでなく、昨年は「JLPGAブライトナー」就任を記念したカードと、さらにはそのシグネーチャーシリーズでもカードになっている。
トレカジャーナル編集部