プロレスラーの赤井沙希（DDT)のトレーディングカードが好調な動きを見せているそうだ。赤井は5月24日に東京・明治記念館で現役引退を表明。11月12日に10年前にプロレス本格デビューを飾った両国国技館で引退試合を行う。

元プロボクサーで俳優の「赤井英和の娘」という看板に頼る事は無くなっていった。モデルからタレントになり、2013年8月にプロレスデビュー。2014年にはプロレス大賞の新人賞に輝くなど、DDT所属の紅一点として数々の王座も獲得した。

「こんなにも未熟なわたしを温かく応援してくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。悩みに悩んで親に大反対されながらも両国国技館でデビューしたことがつい昨日のようなことに感じます。この10年間、１度も止まることなく走り続けてきました。私、赤井沙希はデビュー10周年を迎える今年、両国国技館にてプロレスラーを引退する決意をいたしました。美しいまま散る花でいたい。それこそが最終地点だと思っています」と涙ながらに語った。

プロレスデビュー後もドラマ、映画、舞台出演など芸能活動を続け、ラジオのパーソナリティーを務めたこともある。マルチな才能を証明するかのように、人気レスラーの宿命である「沙希様」「娑鬼」などダブルネームにも挑戦。華のあるレスラーとして、トレーディングカードも人気を集めてきた。

「赤井選手のカードは、現役引退会見後から、これまで以上に売れています。問い合わせも多いですね」とMINT池袋店の安野弘道店長。MINTモールでは海外からの注文もある、という。

赤井の引退は寂しい限りだが「美しいまま散る花でいたい」という決断もカッコよすぎる。「美しいまま」の姿で残される赤井のトレカもまた、語り継がれていくだろう。

Cove（ライター）
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター（自称）。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。