「資生堂 レディスオープン」の最終日が7月2日、戸塚カントリー倶楽部で行われ、櫻井心那(ここな=ニトリ)がJLPGAツアー初優勝を飾った。6バーディー、2ボギーの68で通算10アンダーとし、桑木志帆(岡山御津CC)とのプレーオフを制した。
首位と1打差の5位から出た櫻井は、16番を終えた時点で首位の桑木とは2打差に広がっていた。「バーディーをふたつ(取る)しか勝つ方法はない」と今季平均飛距離254.30ヤード(ツアー5位)という得意のドライバーで攻め17、18番で連続バーディーを奪って追いついた。
19歳の櫻井と20歳の桑木というフレッシュな対決となったPOでも、飛ばし屋ぶりを発揮した。決着をつけた2ホール目。第1打を284ヤード飛ばし、残り80ヤードの第2打でピン奥約4メートルに。バーディーとなるウィニングパットを沈め、何度もガッツポーズを作った。「心臓の音が聞こえちゃうくらい、ドキドキしていた。勝っちゃった」と笑顔で初Vを振り返った。
長崎日大高3年で全国高校選手権に優勝。2021年のプロテストは一発合格。昨季はステップアップツアーで5勝。2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」では4人目の優勝者となった。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」がステップアップツアーの優勝者のカード制作をスタートしたのは今季から。櫻井は昨年、JPLGAアワードでの表彰式の様子が「エポワン」なってはいたが、今回の初Vが櫻井にとっては初の優勝「エポワン」となった。
米予選会への挑戦も頭にはあるが、「調子を合わせていきたい」とまずは9月に地元・長崎で開催される「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」での凱旋優勝に照準を合わせている。今回の「エポワン」はウイニングショットのガッツポーズだったが、胸のすくようなスーパーショットの「EPOCH-ONE」も狙う。
トレカジャーナル編集部