イタリア・ミラノで開催されているフェンシングの世界選手権は7月27日、女子サーブル決勝トーナメントで、江村美咲(立飛ホールディングス)が、昨年のカイロ大会に続いて優勝。男女を通じて日本勢初の2連覇を達成した。
速攻や相手の攻めの裏をかくカウンターが光った。2回戦で高嶋理紗との日本人対決を制し、準決勝で過去の対戦では未勝利だった世界3位グクンドゥラ(ギリシャ)に15-14で逆転勝ち。決勝で同4位のスピナ・ヨルヤドゥ(ギリシャ)を15-11で下した。「不調の時期が続いていたので優勝できるとは思っていなかった。日本人初という(2度目の)タイトルを取れてすごくうれしい」
快挙達成の瞬間、万感の表情でひざまずいた姿がすべてを物語っていた。「相手以上に自分と闘っている感覚の方が強かった。日本の歴史を新たに作れたこと、自分の弱さと闘い最後までやり切れたことがとてもうれしい」
世界ランキングは1位。24歳の女王は、4月に始まったW杯、GP、各大陸&世界選手権で獲得したポイントによって決まるパリ五輪の代表選考レースでも大きく前進した。「変わらずに挑戦者。自信になる反面、より重圧がかかってくる」21年東京五輪の3回戦敗退のリベンジは、フェンシング発祥の国・フランスでの金メダルで晴らすつもりだ。
また、29日には女子フルーレ団体で菊池小巻、上野優佳、東晟良、宮脇花綸で臨んだ世界ランク4位の日本が、同種目では2007年大会以来、16年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得した。3位決定戦で同2位の米国を45-34で倒した。江村、自身初の表彰台となる銅メダルを獲得した男子フルーレ個人の松山恭助(JTB)に続き、今大会での日本勢3個目のメダルとなった。
江村のトレーディングカードは10月下旬に発売されるBBM「Infinity 2023」に、フルーレ団体のメンバーである上野優佳の初カードは9月23日に発売予定のエポック社「2023 TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード SYMBOL ATHLETES & NEXT SYMBOL ATHLETES」にそれぞれ封入される。江村は昨年の「Infinity」に続く登場で、2021年にはBBM「Fusion」に始球式カードが収録されており、BBMのトレカでは3年連続となる。
トレカジャーナル編集部