ダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)が8月14日、本拠地ペトコ・パークでの対ボルティモア・オリオールズ戦に先発。6回までに6三振を奪い、MLB通算1919奪三振とし、野茂英雄さん(ロサンゼルス・ドジャースなど)のMLB日本人投手最多奪三振記録を超えた。
パドレスの球団アドバイザーを務める野茂さんも球団席で見守る中、ダルビッシュは6回に先頭のマウントキャッスルから空振り三振を奪い、野茂さんの記録に並ぶと、2死後、ウリアスも空振り三振に斬り、MLB日本人投手最多奪三振記録を更新した。外角高めへの95マイル(151キロ)のツーシームでの新記録達成だった。
日米通算では、7月21日の対サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で、野茂さんをひとつ上回る3123奪三振を達成。また、8月4日の対ロサンゼルス・ドジャース戦では4奪三振をマークし、日米通算3159奪三振としてNPB歴代3位の小山正明さん(阪神タイガースなど)の記録に並んでいた。
7回を8安打4失点に抑えたが、試合は1-4で敗戦。翌日の37歳の誕生日の前祝いとはならず。今季8敗目を喫して日米通算197勝目と、日本人メジャー初、メジャー史上でも22人目となるメジャー全30球団からの白星はお預け。日米通算200勝にあと4勝のまま、足踏みとなった。
「野茂さんに近づけてうれしいです。僕が野球を始めたころにメジャーに行かれた。僕はずっとプロ野球だけを見ていましたから別世界。その中で本当に中心の選手で、みんなに応援されてすごい投手です。今も昔も信頼できる方。明るくて優しく、いろんなことを教えてくださる」とダルビッシュは憧れのレジェンドの記録を超え、感激した。
NPBで7年、MLBで11年目を迎えた右腕はトレーディングカードも日米で根強い人気を誇る。TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」では、MLB日本人投手奪三振の新記録を達成したダルビッシュのカードを制作。レギュラーカードにくわえ、枚数限定でブラインドパックに封入したボールカードの受注も受け付けたが、発売直後に完売に。相変わらずの人気ぶりを証明した。
トレカジャーナル編集部