日本代表「なでしこジャパン」のMF宮澤ひなたがプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドFCに移籍することが8月29日、決定的となった。契約条件などの最終交渉へ臨み、メディカルチェックなどを経て、近く正式発表される、と見られる。
8月20日に閉幕したFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランドで大会得点王に輝いた宮澤は2021年からマイナビ仙台レディースでプレー。「個人としてひと回り大きくなる必要がある」と、海外移籍を前提に、イングランドへ空路、乗り込んでいた。
フランクフルト(ドイツ)やリバプール(イングランド)など複数の強豪クラブが展開していた争奪戦は当初、フランクフルトが優勢とみられていた。だが、W杯での躍進もあり、イングランドの名門が参戦し、土壇場で逆転した。
マンUは香川真司も在籍した世界的ビッグクラブとして名高いが、女子もFA女子スーパーリーグで昨季2位の強豪。W杯には、イングランド代表の3人をはじめ、7選手を送り込んだ。女子欧州チャンピオンズリーグ(CL)には予備予選2回戦から登場する。
ライバルクラブのマンチェスター・シティには、「なでしこ」のチームメート長谷川唯が所属。日本人選手同士による「マンチェスターダービー」も楽しみになった。11月19日の注目の一戦は、マンU女子の本拠地リー・スポーツ・ビレッジではなく、マンU男子の本拠地ホーム・オールドトラフォードで開催することが決定している。
W杯での活躍で、宮澤の日本代表のサインカードは一気に3倍に市場価格を上げ、ステッカーなどW杯関連のカードは「eBay」での出品も増え、「なでしこ」の中でもトップクラスの注目度を集めている。
TOPPS社の「2021‐22 Topps Chrome Women’s UEFA CHAMPIONS LEAGUE」では熊谷沙希(バイエルン・ミュンヘン)、岩渕真奈(トッテナム)のサインカードが封入され、人気を集めた。宮澤の新しいユニホームのカードには、そのプレー同様、大きな夢が広がっている。
トレカジャーナル編集部