WWEのスーパースター、ロンダ・ラウジーがUFCへ復帰する可能性が高まっている。
ラウジーは2008年の北京五輪の柔道女子70キロ級で、米国の女子柔道で史上初のメダルとなる銅メダルを獲得。10年にMMA(総合格闘技)に転向し、米総合格闘技イベント「UFC」へ。女子バンタム級王者として6度の防衛に成功しUFC殿堂入りも果たした。18年にプロレスのWWEに電撃参戦し、ロウ&スマックダウンの女子王者となった。
8月5日のミシガン州デトロイトでの「サマースラム」(ミシガン州デトロイト)で盟友のシェイナ・ベイズラーにキリフダクラッチ(裸絞め)で絞め落とされ敗れた。7日に自身のSNSを更新し、敗戦後のリング上の写真と「あなたのおかげで私がこのビジネス(プロレス)に入った。今、私はとどまる理由がない」と投稿した。
最近では映画やTVドラマにも出演する人気者だけに、米国のメディアもその去就に注目。「元UFCスターで3度の女子王者に輝いたロンダ・ラウジーは、月曜日のSNS投稿で、WWEのキャリアが終わりに近づいているのではないかという臆測をさらにあおった」と報道。ラウジーが休養またはWWEを離脱すると報じられていることも伝えた。
ラウジーのUFC復帰はかねてからウワサされてきた。UFCの親会社「エンデバー・グループ・ホールディングス」が今年4月にWWEを買収し、両団体を経営統合すると発表した。垣根が低くなったことで、両団体で戦う選手の「異動」に支障が少なくなった、といわれ、その代表選手としてラウジーの名前が挙がった。
UFCでは、ラウジーの移籍後、ラウジーが保持していた女子バンタム級の王座を絶対王者として守ってきたアマンダ・ヌネスが6月に現役引退を発表。王座が空位となったことで、ラウジーがベルトを奪回するためにUFCへ戻ってくるのでは?、という希望的な観測もまことしやかにささやかれている。
ラウジーは、自身のSNSでUFCとWWEの過去試合での映像を公開。相手の腹にヒザ蹴りを入れ、そこから柔道の投げ、袈裟固めで抑え込んで、パウンドもしくはアームバーを極めるというフィニッシュムーブで「決して変わらないものがある」というメッセージも添えた。
かつて所属していたUFCでも、ここ数年のWWEでも、トレーディングカードでも脚光を浴びてきたラウジー。かつて、UFCはTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」でもカード化されてきたが、現在はPANINI社がライセンス契約を結んでいる。さらに、WWEも昨年から、ライセンス契約の相手はTOPPS社からPANINI社へ移っており、PRIZM加工のカードは高い人気を誇る。次に発行されるラウジーの輝くカードは、UFCか、WWEか-。
トレカジャーナル編集部