毎年恒例のドジャースタジアムとエンゼルスタジアムで、SGAのボブルヘッドをもらう一人旅に行ってきた。右ひじを痛めた大谷翔平投手のプレーを観戦することはできなかったが、さらに高騰する大谷のルーキーカード(RC)が収録された、2018年のTOPPS社の各ブランドのデッドストックを生で観れることができて、少し興奮した。
昨年、訪問してその在庫に驚いた「THREE J’s SPORTSCARDS」には、「2018 TOPPS UPDATE」と「2018 BOWMAN CHROME」、さらには「2018 TOPPS ARCHIVES」、「2018 Gypsy Queen」の未開封ボックスが。パックで売られていた商品もあり、1パックを購入して「大谷くじ」で運試ししようと思った「2018 TOPPS CHROME」のジャンボは残念ながら完売して空箱。後で、知人から、そんなのユーチューブでやってた!、と教えられたので、やめておいてよかった。
ヘアスタイルもビシッと7:3で決めた店長のジョン・シェルトンさんに恐る恐る、2018年商品の価格を聞いてみると、「2018 TOPPS UPDATE」のホビーパックは45ドル、「2018 BOWMAN」のボビーパックは50ドル。「2018 TOPPS CHROME」のジャンボパックは250ドル。ボックスは「2018 BOWMAN CHROME」のHTA(ジャンボ)が1450ドル、ホビーが1350ドル、「2018 TOPPS ARCHIVES」は800ドル、「2018 Gypsy Queen」は600ドルと聞くたびにため息が出てきた。ハァー…。
もちろん、大谷のRCが収録されていることが高額の理由である。ただし、もうひとり、今季、盗塁と本塁打を量産するロナルド・アクーニャJr.外野手のRCも引き当てることができるかもしれないことも拍車をかけている。「2018 BOWMAN CHROME」については、直筆サインカードがレデンプション(交換)券で、しかも、締め切りを過ぎているため、もし、引き当てても、手に入れることはできないので要注意だが、アクーニャのRCが当たるかもしれないなら、この価格もしょうがない。「2018 BOWMAN CHROME」には打者としての大谷のICON的なカードが封入されている人気ブランドである。
シャルトン店長によると「ショウヘイがドジャースにFA移籍したら、彼のトレカはさらに値が跳ね上がるだろうね。ボックスは2000ドルを超えるのは間違いない」とウィンクした。1ドルが150円にもなりそうな最近の円相場なら、30万円である。大谷のサインカードは30万円では購入できないが、これはなかなかのギャンブルである。
その後で、毎週水、土、日曜日に開店しているコレクションアイテムの聖地「The Frank and Son Collectible Show」にも行ったが、大谷のRCボックスは「2018 BOWMAN」があるだけだった。「2018 BOWMAN」には投手としての大谷のICON的なカードが封入されている。こちらはサインカードを引き当てることができる可能性もある。
ここまで人気が出た大谷のカードはRCに限らず、値が下がることはなさそうだ。「MINT LABO TOKYO」の田村館長によると、野球選手は、隔年で成績が上下することが、トレカの相場に大きな幅を生んでしまう、という。「大谷選手は隔年ではありませんが、故障によって、トレカの相場が動いてきましたが、もう、そういう段階を終えて、安定して高い人気をキープするまでになりました」と田村店長。FA移籍することで、RCはともかく、2019年から2023年までのエンゼルスのユニホームのカードでも価値を下げることはないそうだ。
いすれにせよ、大谷のRCが封入された未開封ボックスはこれ以上、値が上がる前に買うべき、という気持ちになってきた。米国でもなかなか、見かけないデッドストックは見つけたら、買うべきなのだ。「2018 TOPPS UPDATE」のホビーボックスは来年まで、アナハイムであまり値を上げずに、ボクを待っていてくれるだろうか。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。