「第54回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」の最終日が9月17日、愛知・新南愛知CC美浜コースで行われ、岩井明愛(あきえ=ホンダ)=が2勝目をマークした。4バーディー、1ダブルボギーの70で回り、通算15アンダー。コース記録タイの63を出した初日から首位を守る完全優勝だった。
4月の「KKT杯バンテリンレディス」での初Vから5か月。18番で20センチのパーパットを決めると、岩井明はグラブをもった左手、そして、両手を掲げた。「不安との戦いでした。2勝目はもうあげられないのではないかと思っていました。ホッとしましたた。勝ちたくても勝てない試合もあって、長かった」と涙をぬぐった。
4打差でリードをして迎えた14番ではバンカーからの第2打をOB。ダブルボギーで小祝さくらに接近され、一時は並ばれた。それでも、16番でバーディーを奪い、トップを奪い返した。「(14番のダブルボギーの後も)多分、大丈夫だろうと落ち着いていた。前の自分とは違う」と成長を口にした。この大会まで2位が5度という試練でひとまわり大きくなった。
最終日は予選落ちで不在だった双子の妹で通算4勝の千怜(ちさと)にも今季勝利数で並んだ。優勝の200ポイントを加え、年間女王を争うメルセデス・ランクで首位の申ジエに242.4ポイント差と肉薄。「(年間女王は)今まで考えたこともありませんが、いずれは狙いたい。これからは(メルセデス・ランキングの)目標を立てようかな」と話したが、女王の座を完全に視界にとらえた。
自身2枚目の優勝カードがエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から発売された岩井明。残り10試合で勝利を積みあげれば、優勝カードの枚数も増え、女王戴冠ならば、オフのアワードでのカードも作られることになる。
トレカジャーナル編集部