第19回アジア競技大会(アジア大会=中国・杭州)の卓球女子ダブルスで張本美和(木下アカデミー)、木原美悠(木下グループ)組が9月30日、銅メダル以上を確定させた。準々決勝で格上の孫穎莎、王曼組(中国)を3-1で撃破した。
15歳の張本と19歳の木原の10代コンビが大金星をあげた。相手は2019、21年の世界選手権を制した中国最強ペア。シングルスの世界ランキングは孫が1位、王が3位。対する張本は17位、木原は25位だった。しかも「加油(中国語で頑張れ)」の大声援が響く完全アウェイでの快挙。張本と木原は優勝したかのように抱き合って喜んだ。「うれしいという言葉しか出てこない」木原は笑顔を見せた。
日本勢では2大会ぶりとなる卓球女子ダブルスのメダル確定となった。個人の力で上回る相手に「どのボールでも速さで勝負した」と木原。速いテンポから積極的に攻め、ラリーでも優位に立った。「相手が誰だろうと勝つという思いはずっと持っている。次の一戦を頑張ろうという意識です」と張本。今大会、銀メダルに輝いた卓球女子団体で決勝の舞台に立った張本は相変わらずの心身のタフネスぶりを見せた。
昨年の世界ユース選手権19歳以下の部を制したふたりは日本国内リーグのTリーグでも木下アビエル神奈川でペアを組む。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では今季からTリーグのトレーディングカードを制作しており、張本・木原ペアもカードになり人気を集めた。
木原は発売されたばかりのエポック社の「2023 TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード SYMBOL ATHLETES & NEXT SYMBOL ATHLETES」に「TEAM JAPAN NEXT SYMBOL ATHLETES」として収録された。
女子シングルの新女王・早田ひなも「EPOCH-ONE」で自身初トレカが作られ、間もなく発売されるBBM「Infinity 2023」にはサインカードも収録される。張本・木原ペアの活躍で、卓球トレカがさらに燃え上がる。
トレカジャーナル編集部