プロボクシングのフェザー級8回戦が9月18日、東京・有明アリーナで行われ、那須川天心(帝拳)がメキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマンに3-0で判定勝ちした。
那須川は42連勝したキックボクシングからボクシングに転向。4月の転向初戦で日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)を3-0の判定で破った。当初、発表されていた対戦相手のフアン・フローレス(メキシコ)が新型コロナに感染した影響で、2週間前にグスマンに変更。B級(6回戦)デビューながら特例で8回戦が認められるなど、異例続きの2戦目で強さと進化を見せた。
1回、開始約1分でいきなりカウンターの左ストレートでダウン、7回にも左フックでこの日2度目のダウンを奪った。4回に左拳を痛めた影響もありKOこそ逃したが、3人のジャッジがフルマークをつける完勝ぶりだった。「成長した姿は見せられたと思う。皆さんどうでしたか?。最後の最後がうまくいかないというか…人生うまくいかないもんですね」試合後には詰めかけた1万1000人に呼びかけた。
デビュー戦でKOできなかった反省から「倒すパンチ」の習得に取り組んだ。8月中旬には米国ラスベガスで約2週間の合宿を敢行した。「ボクシングへの本気を見せられたと思う。まだまだ強くなって、日本中をかませるような男になるんで期待してください」と最後まで「天心節」も健在だった。
那須川のトレーディングカードは、ボクシングデビュー戦からエポック社が発売。今回も第2戦の発表がオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でカードになったほか、新しい企画として「那須川天心プロデュース トレーディングカードセット『TENSHIN IS ON FIRE!』が試合当日に会場で販売され、同社の「EPOCH-ONE」サイトでも発売されている。
カード8枚のこのセットは、レギュラーカード(紙製カード)5種5枚に「ON FIREカード」(紙製カードまたはキラカード)3種3枚で構成。「ON FIREカード」には各10枚限定「ON FIREキラカード」が存在する。今後、制作されるはずの第2戦の「EPOCH-ONE」とともに、チェックしておきたい。
トレカジャーナル編集部