各リーグで総合的に最も優れた攻撃力を発揮した選手に贈られる「ハンク・アーロン賞」のファイナリストに大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス
)がノミネートされている。この賞はハンク・アーロンさんがベーブ・ルースの通算本塁打記録を破ってから25年後の1999年に創設され、現在は殿堂入り選手で構成される選考委員会とファンの投票によって受賞者が決定される。
大谷は3年連続のノミネートだが、2021年はブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、昨季はアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)に敗れたが、今季は日本人初となるMLB本塁打王(ア・リーグ)も獲得。シーズンオフに発表される結果が今から楽しみだ。
MLBを代表する賞の名前になるほどのハンク・アーロンさんはどんな打者だったのだろうか?。ニグロ・リーグからMLBミルウォーキー・ブレーブス
(現アトランタ)入りしたアーロンは1976年にミルウォーキー・ブルワーズで23年間のメジャー生活を終えるまで4度の本塁打王に輝くなど通算755アーチを記録。2度の首位打者、4度の打点王にもなり、MVPにも選出されている。
日本の野球ファンにもなじみが深く、1974年には日米野球で来日。王貞治さん(巨人)と後楽園球場で本塁打競争を行い、10本-9本で勝利した。
そのアーロンさんのルーキーカード(RC)が米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」(GA)で480,000ドル(約7,000万円)で落札され、話題を集めた。
このカードはTOPPS社の「1954 Topps」のカードナンバー #128でPSAのグレーディング鑑定で9点の高い評価を受けていた。このルーキーカードはGAには数多く、出品・落札されているアーロンさんのアイコン的なカードで、今年6月には同じPSA9の同じカードが600,000ドル(約8,950万円)で落札されたばかり。これがGAでのこのカードの最高落札額で、今回の480,000ドルは、2016年10月に記録された同じPSA9の312,000ドル(約4,650万円)を抜き、歴代2番目の落札額となった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。