第19回アジア競技大会(中国・杭州)の卓球女子シングルス決勝が10月1日に行われ、早田ひな(日本生命)は世界ランキング1位の孫穎莎に1-4で敗れ、銀メダルとなった。
1994年広島大会での小山ちれ以来となる、この種目での日本勢29年ぶりの優勝はならなかったが、その実力を世界に証明した。ここまで10連敗だった世界女王相手に緩急をつけた配球で対応。第3ゲームは12-10で奪うなど、1時間21分の激闘で見せ場は作ったが、「ラリーになった時のコース取り、回転量、スピード、高さがケタ違いだった」と敗因を語った。
同日の準決勝で世界9位の早田は世界4位の王芸迪とのフルゲームの末、激闘を制した。7000人以上の中国のファンが詰めかけた会場は完全アウェイの状況だったが「(相手への)応援は聞こえない。ふたりの世界に入り込んでいた」と技術だけでなく、精神面での成長ぶりも見せつけた。
孫も早田の技術について「成長している」とパリ五輪に向けて警戒心を強めた。
「いつもとは違ったうれしさがあります。早田は世界で戦える。中国の選手と戦えるんだぞって思ってもらえたことで、頑張らなきゃと思える」と悔しい敗戦にも笑顔さえ見せて、ほぼ確実となっているパリ五輪出場への思いを口にした。
エポックのオンデマンドカード「EPOCH-ONE」で、初トレカが作られ、間もなく発売されるBBM「Infinity」では初の直筆サインカードが収録される。日本の新女王が、世界女王へ、そして、トレカの女王へ。早田が着実に一歩ずつ、歩みを進めている。
トレカジャーナル編集部