「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」は10月8日、東名CCで最終日を行い、首位タイから出た森田遥(新英ホールディングス)が2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算13アンダーで6年ぶりのJLPGAツアー2勝目を飾った。
2017年の「北海道meijiカップ」以来の優勝だった。米下部ツアー挑戦を経て、本格参戦2年目に手にした初勝利。しかし、2019年にはシード権を喪失。今季はコロナ感染などで体調を崩し、夏場に1か月、欠場もした。「(6年といえば)小学1年生から6年生までと同じですね。もう(初優勝が)なかったかのような感覚です」
「6年かかったけど、毎日、1ミリでも勝利に向けて準備していた」2、5番のバーディーで単独首位に立つと、パーオンを逃しても磨き続けた武器のショートゲームでパーをセーブした。
最後の数センチのパットに6年分の思いを込めた。「ウイニングパットを打つ時、カップが数センチ先にある。私を信じてくださった、たくさんの方へ、本当にありがとうございます、と心の中で言いながら集中してストロークしました。長かった。サポートしてくれた周囲が私以上に信じてくれた。ホッとした」とあふれる涙を拭った。
エポック社の「JLPGA 日本女子ゴルフ協会 オフィシャルトレーディングカード」ではカードが収録されてきた森田だが、オンデマンドカード「EPOCH-ONE」では今回、初のカード化となった。その写真は苦労した分、輝いた笑顔である。
トレカジャーナル編集部