千葉市の東急セブンハンドレッドクラブで10月15日に行われる予定だった「富士通レディース2023」の最終日はコースコンディション不良のため競技中止が決定した。前日まで通算12アンダーで単独首位だった19歳の櫻井心那が優勝。JLPGAツアー史上3人目となる10代でのツアー4勝目を飾った。
「3日間全部戦って勝った方が自信にはなったと思いますが、2日目にスコアを伸ばし切ろうと思い、しっかり伸ばして首位に立てたのは大きかったと思います」
2004年の宮里藍、18年の畑岡奈紗に続く快挙となった。宮里と畑岡は高校3年時に初優勝を飾った。だが、櫻井は1年間で4勝。山下美夢有と並ぶ、今季最多タイの4勝目となった。
結果的に勝利を決めたのは、2日目の最終18番で9メートルのフックラインを決めたバーディーだった。「前日がボギーだったのでバーディーを取りたかった気持ちもありますが、後続の組がスコアを伸ばしてくるだろうと思っていたし、ここで取っておけばチャンスがあるかなと」
櫻井にとって今季最大の目標だった地元長崎で開催された日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で20位タイに終わった「ホントに調子が悪くて、ゴルフ場にも来たくない感じで、落ちていたというか、気持ちが入らなくて辛い時期でした。1勝したい気持ちや海外で活躍できるようになるために、もっと上手くならなきゃいけないとか、そういう気持で練習量も増やしました」と復活した。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では今年4枚目の櫻井の優勝カードを制作。珍しいカメラに向かってピースサインのポーズをとる櫻井の写真が使われた。
櫻井のトレカは、間もなく発売されるEPOCH 「2023 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」にも収録される。発売前に配布されたプロモーションカードにはサインとともに「ゴルフで感動を! 最後まで諦めない☆」とインスクを入れた。まさに、そんな4勝目だった。
今季の公式戦は次週の「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」から最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯」と残すところあと6試合。目指すはもちろん、今季最多の5勝目と、今季5枚目の「エポワン」だ。
トレカジャーナル編集部