第19回アジア競技大会(中国・杭州)のソフトボール決勝が10月2日に行われ、日本代表は中国代表を4-0で下し、大会6連覇を果たした。
胴上げ投手はもちろん、上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)だ。2点リードの5回2死一、二塁で先発左腕の後藤希友投手(トヨタ自動車)をリリーフ。相手の3番打者を見逃がし三振に斬ってピンチを脱すると、2回1/3イニングを無失点に抑え、6三振を奪った。
試合は初回に4番・内藤実穂一塁手(ビックカメラ高崎)が先制の右越え2ラン。上野の火消しで盛り上がった打線は6回に6番・原田のどか外野手(トヨタ自動車)の適時打などで2点を追加し、敵地でライバル・中国に完勝して頂点に立った。
上野は2008年の北京、21年の東京五輪で日本代表の金メダル獲得に貢献した。2002年の釜山大会から6連覇となったアジア大会もすべてに出場している。41歳のレジェンドは快挙が達成されると、マウンドで若い選手たちに囲まれ、笑顔を見せた。
「ほっとしている。(5回のピンチは)上手に抑えられてよかった。(後藤は)あとはしっかり完投して、日本のエースという看板を背負えるような投手に育ってほしい」と後輩サウスポーへのエールも送った。野球・ソフトボールは2024年のパリ五輪では実施されないが、28年のロサンゼルス五輪の追加競技の候補に挙がる。この鉄腕エースなら、ロサンゼルスのマウンドに立っている可能性を誰も否定できない。
レジェンドは、ソフトボールのトレーディングカードでも、レジェンドである。BBMの「Infinity」「Masterpiece」「平成」に収録された直筆サインカードは高い人気を誇る。発売されたばかりのエポック社の「2023 TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード SYMBOL ATHLETES & NEXT SYMBOL ATHLETES」には「TEAM JAPAN SYMBOL ATHLETES」として、他のスポーツのレジェンド達とともに最新のカードが封入された。
トレカジャーナル編集部