MLBのワールドシリーズ第5戦が11月1日、アリゾナ州のチェイス・フィールドで行われ、テキサス・レンジャーズがアリゾナ・ダイヤモンドバックスを5-0で下し、通算成績を4勝1敗とし、世界一に輝いた。レンジャーズは球団創設63年目での悲願達成となった。
ナ・リーグの2位からワイルドカードで勝ち上がり、このプレーオフは敵地で11連勝と心身のタフネスぶりと圧倒的な強さを見せた。
プレーオフで4勝と無双ぶりを見せてきた先発のイバルディが5回まで毎回、得点圏に走者を背負ったが、得点を許さず。パーフェクトを続ける相手先発のギャレンとの投手戦で耐えた。
ワールドシリーズ初戦でサヨナラ弾を放つなどプレーオフで猛打を振るったガルシアを故障で欠いた打線だったが、7回にシーガーがチーム初安打をマーク。ギャレンの無安打投球に終止符を打つと、3番のルーキー、カーターの二塁打で好機を広げ、4番のガーバーの中前適時打で均衡を破った。9回にはヘイムの適時打、セミエンの2ランなどで一挙4点を奪って試合を決めた。
2年前にレギュラーシーズンで102敗したレンジャーズはヤングGMの積極的な大型補強と、3度のワールドシリーズ優勝の経験のある名将・ボウチー監督を招へい。2010年、11年と2年連続で敗退したワールドシリーズで、「3度目の正直」で30球団の頂点にたどり着いた。指揮官は史上3人目のア、ナ両リーグでの、6人目の4度目の世界一となった。
シリーズMVPには5試合で3本塁打、6打点を挙げたシーガーが選出された。ドジャース時代の2020年以来、史上4人目となる2度目の受賞となった。「本当に信じられない。これは僕だけのものではない。我々がどれだけみんなで戦ってきたか。我々にはひとりのリーダーはいない。クラブハウス全体にリーダーシップがある」と話した。
【2023 ワールドシリーズ】
第1戦(テキサス) レンジャーズ 6 – 5 ダイヤモンドバックス
第2戦(テキサス) レンジャーズ 1 – 9 ダイヤモンドバックス
第3戦(アリゾナ) ダイヤモンドバックス 1-3 レンジャーズ
第4戦(アリゾナ) ダイヤモンドバックス 7-11 レンジャーズ
第5戦(アリゾナ) ダイヤモンドバックス 0-5 レンジャーズ
TOPPS社では連日、オンデマンドカード「TOPPS NOW」で熱戦の模様をカード化。レンジャーズの世界一が決まると、15枚のチームセットを発売した。
トレカジャーナル編集部