WWEのプレミアム・ライブイベント「クラウンジュエル」が11月4日、サウジアラビアのリヤド・モハメド・サブドゥ・アリーナで開催され、カイリ・セインが約3年4カ月ぶりにWWEマットに電撃復帰を果たした。
この日の第5試合のWWE女子王座戦となった王者イヨ・スカイと挑戦者ビアンカ・ブレア戦の途中、黒と赤いコスチュームで突然、出現。ゆっくりと強烈なオーラを発しながら、場外に出ていたブレアに強烈な裏拳を一閃。ダメージを負ったブレアはリングに戻ったが、スカイが月面水爆を決めてベルトを守った。試合後、スカイが倒れたブレアの身体を移動させると、セインをリング内に呼び込み、インセインエルボーで追撃。最後は、熱い抱擁でカムバックを祝福。セインは大会後に、SNSも更新し「私は戻ってきた」と報告した。
まさに電撃復帰だった。イヨと人気ユニット「ダメージCTRL(コントロール)」を組み、この試合もサポートしたベイリーは信じられないと言った表情でリングの下からカイリを見上げた。その思いはファンも同じ。10月9日にスターダムでラストマッチに臨んだばかり。この日を最後に無期限休業を発表していた。
KAIRIは「宝城カイリ」としてスターダムで活躍後、17年6月からWWEと契約。「カイリ・セイン」のリングネームで女子トーナメントの第1回メイ・ヤング・クラシックで優勝。2019年4月に「スマックダウン」に昇格すると、アスカとのタッグ「ザ・カブキ・ウォリアーズ」を結成してWWE女子タッグ王座も奪取した。2021年限りでWWEとの契約を満了し翌年、スターダムに再参戦し、23年11月には新日本プロレス管轄のIWGP女子初代王者を奪った。
カイリのトレーディングカードは日米で多いが、スターダム復帰後のカードは少なかった。だが、2020年以来の制作が決まったBBM女子プロレスカードの特別版「Ambitious!!」に、KAIRIのカードが封入されることが内定。11月12日に引退する赤井沙希、KAIRIと同じく久しぶりのBBMカードとなる里歩、Sareeeとともに早くも話題になっている。
AbemaでWWEが期間限定の無料配信も含め、定期的に配信されるようになり、露出度が高まることで、日本でのWWE人気、WWEトレカ人気がさらにアップすることも予想される。今回の電撃復帰で、カイリの新しいWWEカードが作られるのは確実。WWE復帰に続き、BBMトレカ復帰を果たしたカイリだが、WWEトレカ再復帰も楽しみになってきた。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。