MLBロサンゼルス・エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手が11月16日、アメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた。2年ぶり2度目の受賞で、いずれも満票での選出は史上初の快挙となった。日本選手の2度目の受賞も初めて、となった。
MLB6年目の今季、大谷は終盤戦こそ、右ひじ、左わき腹の故障などで欠場したが、打者としては44本塁打でタイトルを獲得。打率.304、95打点も記録。投手としては10勝5敗、防御率3.14、167奪三振。史上初めて2年連続「1シーズンでの2ケタ本塁打&2ケタ勝利」を達成し、投打「二刀流」で歴史的な活躍を見せた。
MVPは、全米野球記者協会に所属する各球団担当記者の中から選ばれた30人の投票で決まる。投票は1位から10位までの選手を記入し、1位14点、2位9点、それ以降は順位が下がるごとに1点ずつ減り、合計得点で争われる。大谷はコリー・シーガー、マーカス・セミエン両内野手のワールドシリーズを制したテキサス・レンジャーズ勢とともに、最終候補に選出。受賞が有力視されていた中、投票結果は1位票が30票の満票だった。ナショナル・リーグのMVPは、メジャー史上初の「1シーズンでの40本塁打、70盗塁」を達成したブレーブスの外野手、ロナルド・アクーニャが選ばれた。
発表中継に、大谷はアリゾナ州のリハビリ拠点からシーズン中よりふっくらした顔つきで、毛色が茶と白の犬を抱きかかえ登場。犬が腕をすり抜けようとすると「もうちょっとさ、頑張ろうよ」と優しく呼びかけた。受賞が発表されると、自身の左手と犬の前足でハイタッチ。犬の頭にキスをし「個人的にこうやって獲れて特別」と満面の笑みで答えた。
大谷の快挙とともに、注目を集めたのが、この愛犬だった。オランダ産の小型犬の一種である「コーイケルホンディエ」に、ペットショップなどに問い合わせが殺到している、という。
TOPPS社ではオンデマンドカード「TOPPS NOW」で大谷のMVP受賞を伝えるカードを制作。もちろん、この愛犬とのツーショットもカードになった。(すでに受注終了)
MVP記念のレギュラーカードでは、アクーニャJrとのコンボカードは11,183枚、大谷の打撃フォームカードは32,540枚、そして、大谷と愛犬のツーショットカードには、なんと37,585枚の申し込みがあった。今年、発行された大谷の「TOPPS NOW」では7月27日のデトロイト・タイガースとのダブルヘッダーの第1試合でMLB初完封、45分後に始まった第2試合で2本塁打を放った際のカードの33,887枚を抜き、WBC決勝での僚友、マイク・トラウトとの対決カードの42,273枚に次ぐ枚数となった。
ちなみに、大谷が前回、2021年にMVPを受賞した際の「TOPPS NOW」は打撃フォームが16,986枚、ブライス・ハーパー外野手(フィラデルフィア・フィリーズ)とのコンボカードが6,207枚、発行された。
トレカジャーナル編集部