山本由伸投手のMLB移籍が濃厚になった。NPBオリックス・バファローズは11月5日、山本についてポスティングシステムを利用してのMLB移籍を認めると球団公式ホームページ(HP)で発表した。
オリックスはHPで「山本由伸投手のポスティングによる米国メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)球団への移籍について承認いたしましたので、お知らせいたします」と伝えた。「今後、『日米間選手契約に関する協定』に則り、申請の手続きを進めてまいります」と記した。
オリックスはこの日、日本シリーズ第7戦で阪神タイガースに敗れ、3勝4敗で2年連続の日本一を逃した。試合終了1時間後の発表となった。
「本当に認めていただいた球団に感謝しています。チームだけのことを考えたらあれですけど。1人の選手として応援してくれたというか、理解していただいてありがたいと思います」山本は感謝の思いを口にした。
山本のMLB挑戦の可能性が高まるにつれ、米国でも山本への注目度は高まってきた。アスリートの人気のバロメーターでもあるトレーディングカードでも、山本のカードは脚光を浴び、ネットオークション「ebay」などでも徐々に出品・落札が増えた。
オークション検索サイト「130PT」によると、ここまでの山本のカードの米国での落札額ベスト10は
【1位】1600ドル(2023年10月)= エポック「2021 パシフィック・リーグ」1/1(PSA9)
【1位】1600ドル(2023年10月)= BBM「2017 Rookie Edition」100枚限定銀サイン(PSA9)
【3位】1250ドル(2023年10月)= BBM「2017 Rookie Edition」100枚限定銀サイン(PSA9)
【4位】1200ドル(2023年11月)= BBM「2017 オリックス・バファローズ」5枚限定直筆サイン
【5位】1100ドル(2023年11月)= BBM「2017 1st バージョン」150枚限定パラレル
【6位】981.77ドル(2023年8月)= BBM「2017 オリックス・バーファローズ」直筆サイン& BBM「2020 ルーキーエディション」佐々木朗希 箔サイン
【7位】873.17ドル(2023年8月)= エポック「2020 Stars & Legends」10枚限定直筆サイン
【8位】850ドル(2023年10月)= エポック「2017 NPB」20枚限定パラレル
【9位】835ドル(2023年10月)= BBM「2017 オリックス・バファローズ」箔サイン
【10位】799ドル(2023年10月)= エポック「2019 オリックス・バファローズ Rookies & Stars」10枚限定直筆サイン
米国カードメーカーのカードは少なく19位にTOPPS「2021 NPB Chrome」の5枚限定レッドパラレル(380ドル)がランクインしているくらいで、最新の米国メーカーのTOPPS「Bowman Chrome」のWBCインサートの150枚限定ブルーリフラクターは200ドルで落札されている。日本代表「侍ジャパン」ユニホームのWBCでの「TOPPS NOW」などがランクインしていないということは、日本でのルーキーカードが評価されている、ということで、山本のMLB移籍に備えてのコレクターの動きの証明でもあるだろう。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。