「第39回伊藤園レディスゴルフトーナメント」の最終日が11月12日、千葉・グレートアイランド倶楽部で行われ、西郷真央(島津製作所)が通算16アンダーで今季初勝利を飾った。昨年5月のブリヂストン・レディース以来、539日ぶりとなるツアー通算6勝目となった。
2日目にコースレコードの63をマーク。取り戻した自信と熱い思いは、冷たい雨でも消すことはできなかった。最終日、首位を守り抜いた。5番からは3連続バーディー。6番では10メートル近いパットを沈め、7番でも長い距離を決めた。「優勝はあまり意識しない。とにかく自分を信じて目前のワンプレーへ全力を傾ける」の言葉通りの集中力を見せた。
昨季、開幕から10戦で5勝をあげる快進撃を見せたが失速。勝ち続けるために進化を望んだ向上心が裏目に出た。「うまくいった取り組みと、そうでなかったものがはっきりしていた」という。
光の見えない迷路から抜け出るのに時間はかかったが、かすかな光が確かな光に戻っていた。今季はここまでトップ10入りが6回。8月の「CATレディース」ではプレーオフで敗れたが2位、9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」も最終日に追い上げて2位に入った。
「今までの優勝とはまったく違った印象と喜びがある。6度目の優勝ですが、すごく苦しい時期が長かったので、またこうして優勝できて、支えて下さった方に結果で恩返しができてうれしく思っています」笑顔も完全復活した。
米ツアー挑戦へ11月30日からは米アラバマ州で来季米ツアー出場権を争う最終予選会に挑む予定。ひとまわり、たくましくなった西郷の向上心に迷いはない。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でも昨季、立て続けに西郷の優勝カードを5枚、発行した。今回は1年半ぶりの優勝カードが登場。表面は自信に満ちあふれたフォロースルーの写真が、裏面は笑顔の写真が使われている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。