バスケットボール女子の皇后杯全日本選手権ファイナルラウンド決勝が12月17日、東京・代々木第2体育館で行われデンソーアイリスがENEOSサンフラワーズを89―56で下し、初優勝を飾った。優勝賞金500万円を獲得した。
3年連続同カードとなった大一番。デンソーは過去7度の決勝ですべて11連覇中のENEOSに屈していた。序盤から主導権を握り、髙田真希、馬瓜エブリン、、赤穂さくら・ひまわり姉妹、木村亜美の5人が2ケタ得点をあげるなど最終的に33点の大差をつけた。
MVPには両チーム最多の21得点6リバウンド5アシストの高田が選ばれた。桜花学園高から2008年に加入し、チーム一筋16年目を迎えた34歳は「何度も負けたけど、やり続けた。そこは自分を褒めたい」とチームの思いを代弁した。
「恒例のやつやってもいいですか!?女子バスケットファンのみなさん、すべてのバスケットボールファンのみなさん、また新しい歴史つくりましたー!!」と馬瓜は会場を沸かした。トヨタ自動車アンテロープスで2020-21、2021-22年のWリーグを連覇し、昨季は休養。充電期間を終えて今季からアイリスチームに加入した。「高田選手を手ぶらで引退させるわけにはいかないと思っていた。あと10年ぐらいやると思いますが」とまた、笑った。
「自分たちがこうやって一番になったからといって、自分たちがチャレンジャーであることにはまったく変わりはありません」と馬瓜は言った。「こういうの(優勝)をひとつ経験すると、チームの殻が破れたのかなと思うんですけど、これに満足することはなく、みんなそれぞれ今日も課題はあるのでそれをしっかり持って、もう1回リーグ戦戦い抜きたいなと思います」と髙田もリーグ戦に思いを馳せた。
国際大会での活躍もあり、女子バスケットのトレーディングカードは脚光を浴びている。BBMのオールスポーツカードに収録されるほか、Wリーグの「シークレットトレーディングカード」がリーグ戦の試合会場や公式通販サイトで購入できる。昨年のオールスター戦をカードセットにしたプロデュース216の「京王観光 presents Wリーグオールスター2022-23 in 有明 オフィシャルトレーディングカード」もサインカードが収録されていることもあり、人気を集めている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。