オリックスからポスティングシステムでMLB移籍を目指していた山本由伸投手が12月21日、ロサンゼルス・ドジャースと契約合意したと複数の米メディアが報じた。
報道によると、年数は12年、総額は3億2500万ドル(約460億円)の大型契約になった。これまで投手として最高額だったニューヨーク・ヤンキースのゲリット・コール投手の9年、3億2400万ドルを上回り、メジャーの投手としては史上最高額になった、という。
さらに、MLB史上最長のシアトル・マリナーズのフリオ・ロドリゲス外野手の18年には及ばないものの、10年以上の契約にサインした唯一の投手のウェイン・ガーランド(1977年から10年)を上回った。
山本争奪戦は全30球団のうち、半数が参戦したが最後はドジャースと、ニューヨーク・メッツ、ヤンキースの三つ巴になった。交渉の席に、ドジャースと契約合意したばかりの大谷翔平投手が同席して「一緒にやろうぜ」と声をかけたことも決め手になった。
山本は12月28日にも入団会見を行う予定で、3年連続投手4冠に輝いた「無双エース」のドジャースのユニホーム姿が待ち遠しい。山本とドジャースの契約合意ではTOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」ではカードは作られないようだが、入団会見のカード化は確実だ。
山本と同様に、KBOのキウム・ヒーローズからポスティングシステムでサンフランシスコ・ジャイアンツと契約した李政厚(イ・ジョンフ)外野手も入団会見の「TOPPS NOW」が初のMLBカードとなった。李は会見で被ったジャイアンツの帽子をカットして挟み込んだメモラビリアカードも同時に登場したが、山本はさて?
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。