ロサンゼルス・ドジャースと12年契約を結んだ山本由伸投手が12月28日、ドジャースタジアムで入団会見を行った。
ひと足先に大谷翔平投手が入団会見をしたドジャースタジアムのセンター後方にある広場には、会見の開始が契約合意の正式発表から、わずか3時間後に設定されたにもかかわらずテレビカメラが約30台、そして約100人の報道陣が集まった。
ブルーのチェック柄のスーツにブルーのネクタイを合わせて登場した山本は、まず、背番号「18」の真新しいユニフォーム姿を披露。英語で「この歴史的なチームの一員になれたことに興奮している」と珍しく、少し緊張気味にあいさつ。日本語で大谷がワールド・ベースボール・クラシック決勝のアメリカ戦を前に日本代表メンバーに話した名言を引用して「きょうからは本当の意味で憧れるのをやめなければいけない。自分自身が憧れられるような選手になれるよう頑張る」と口にして、ようやく、笑顔を見せた。
ドジャースを選んだ理由については「最後の最後まで悩み抜いたが、勝ちたい、勝ち続けたいという思いを優先した。いちばん近いのがドジャースじゃないかと思い、決断した」と明かした。
交渉に同席した大谷からは「悔いの無い決断をして。分からないことあったら聞いて」と声をかけられた、という。「大谷さんが仮にほかのチームでも、僕はドジャースを選んでいたと思うが、大谷さんはメジャーの中でもトップの選手なので大谷さんがドジャースを選んだことは決断のひとつの理由になった」とした。
契約内容はMLB投手では史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約463億円)と報じられている。「すごく高く評価してもらったと感謝している。しっかり活躍してその期待を裏切らないように全力で頑張りたい」と決意を新たにした。
大きな期待が集まる山本だが、まずはトレーディングカードで期待に応えた。TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では入団会見の様子をカード化。山本の初ドジャースカードは、ベースカード、大谷とのコンボカード、さらに、入団会見で被ったドジャースのキャップ(帽子)を裁断して挟み込んだメモラビリアカードと堂々の3種類の登場となった。帽子カードは米国TOPPSの公式サイトのみの販売だったが、25枚限定ということもあり、受注スタートと同時に完売となった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。