2023年のJリーグは創立29年目のヴィッセル神戸が悲願の初優勝を飾った。その優勝の興奮冷めやらぬ12月5日、Jリーグの年間表彰「2023Jリーグアウォーズ」が5年ぶりに横浜アリーナで開催された。
2023年の最優秀選手賞(MVP)には大迫勇也(ヴィッセル神戸)が選出された。大迫は開幕戦から全34試合に出場し、22得点をあげ不動のエースとして初Vの立役者のひとりとなった。自身初のMVP受賞で、得点王(22得点)とのダブル受賞は2年ぶり10人目の快挙。個人での活躍も大きく評価された。
「今日これでJリーグ優勝、最優秀選手賞、得点王と獲ることができ、素直に嬉しいです。引き続き努力を続け、また来年もこの賞を獲れるように頑張りたいと思います」と大迫は早くも来季に向けて意気込みを語った。
ベストイレブンには優勝した神戸と、4位の浦和レッズから4名ずつの選出。得点王を分け合ったアンデルソン・ロペス(横浜Fマリノス)と大迫が選出された。アジアに活躍の道を見出したロペスは、11得点だった2022年から目覚ましい飛躍をとげ、30歳になった今も進化を続ける姿に注目が集まっている。
ベストヤングプレーヤー賞に選ばれたMF三戸舜介(アルビレックス新潟)は、U-22日本代表でも目覚ましい活躍を見せる21歳。プロ3年目となる今年、31試合に出場し、4得点を獲得した。5月・9月と2回の月間ベストゴールも受賞し、今後、最も注目される選手のひとりだ。その若さ溢れる攻撃力で、2024年のパリ五輪での活躍にも期待したい。
【2023 Jリーグ(J1)アウォーズ各賞】
☆最優秀選手賞(MVP)
FW 大迫勇也(ヴィッセル神戸) 初
☆ベストイレブン
GK 西川周作(浦和レッズ) 7年ぶり6回目(2012~2016、2023)
DF アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ) 初
DF マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ) 初
DF 毎熊晟矢(セレッソ大阪) 初
DF 酒井高徳(ヴィッセル神戸) 初
MF 伊藤敦樹(浦和レッズ) 初
MF 脇坂泰斗(川崎フロンターレ) 3年連続3回目(2021~2023)
MF 山口蛍(ヴィッセル神戸) 6年ぶり3回目(2013、2017、2023)
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) 初
FW 大迫勇也(ヴィッセル神戸) 10年ぶり2回目(2013、2023)
FW 武藤嘉紀(ヴィッセル神戸) 9年ぶり2回目(2014、2023)
☆得点王
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) 34試合22得点
FW 大迫勇也(ヴィッセル神戸) 34試合22得点
☆ベストヤングプレーヤー賞
MF 三戸舜介(アルビレックス新潟) 31試合4得点
☆最優秀ゴール賞
MF 渡辺凌磨(FC東京)
※4月度月間ベストゴール(2023年4月15日(土) 第8節 FC東京vsセレッソ大阪 68分)
エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」では間もなく、大迫をはじめ2023Jリーグアウォーズでの表彰シーンをカード化の予定。大迫のカードはひと足早く11月12日の対浦和戦での値千金の逆転ゴールを「ホロスペクトラカード」で10枚限定で発売することを発表した。初優勝と得点王のダブル受賞のメモリアルイヤーを代表するカードは何としても手に入れたい1枚になりそうだ。
トレカジャーナル編集部