FANATICS社が1月10日、NBAのスーパースター、レブロン・ジェームス(ロサンゼルス・レーカーズ)とトレーディングカードの制作・販売に関する独占契約を結んだ。SNSなどで発表した。FANATICS社はグループ傘下のTOPPS社から直筆サインカードを含めたトレカを作っていく。契約期間は複数年とされる。
SNSでは
①TOPPS社からのレブロンの最初のカードは「2023-24 BOWMAN University Chrome」になる。
②このカードは息子のブロニー(南カリフォルニア大学)と並んでデュアルオンカードのデュアルオートになる。
③レブロンはこの日からトップスの広告などのマーケティングに参加している。
の3点を伝えている。
「2023-24 BOWMAN University Chrome」の発売日を含めた詳細はまだ、発表されていないが、「2022‐23」版は昨年の5‐6月に発売された。
レブロンはこれまで、UPPER DECK社とNBAドラフトでクリーブランド・キャバリアーズに指名される前の2002年から20年以上の期間で、同様の独占契約を結んでいた。最初の契約は、NBAのルーキーでは最高(当時)の5年間で数百万ドルと言われていた。
その後、契約は延長されてきたが、昨年、レブロンはFANATICS社との新しい契約に関心。ドジャースタジアムでドジャース戦を観戦した際にはMLBの「TOPPS NOW」に、私服姿でムーキー・ベッツ外野手とのコラボカードが作られていた。
8日には自身のSNSで、レブロンはファナティクスブランドの文書や台本に書かれた内容を見て微笑んでいる自分の写真を投稿。「FANATICS」と「TOPPS」の両方にタグを付けた。
UPPER DECK社のレブロンのカードはその希少性もあり、人気を集めてきた。米大手オークション「PWCCマーケットプレース」では2022年4月、レブロンのルーキーカード「2003-04 Upper Deck Exquisite Collection」の23枚限定パッチオート(BGS9)が5,200,000ドル(約6億8120万円)で落札された。
UPPER DECK社は現在、NBAトレカのライセンスを失っているため、チームのロゴマーク入りのトレカは作れなかったが「GOODWILL CHAMPIONS」などにはサインカードが収録されることはあった。TOPPS社と並ぶカードメーカーのPANINI社はNBAとのライセンスを2025年まで保持しており、レギュラーカード、インサートカード、パラレルカードなどは発行してきた。26年以降のNBAトレカのライセンスについては、FANATICS社がNBAに積極的にアクションを起こしており、UPPER DECK社とともに今後、レブロンのカードは発行できなくなる可能性がある。
トレカジャーナル編集部