いよいよ2024年のJリーグが開幕した。魅力的な開幕戦カードの中でも最も注目されているのが、2月25日14時から国立競技場で開催される東京ヴェルディ対横浜F・マリノスの一戦。
Jリーグは1993年5月15日に産声を上げた。その記念すべき開幕試合が、ヴェルディ川崎と横浜マリノスとの一戦だった。国立競技場も東京オリンピックの開催に合わせて建て直しとなったが、サッカーファンにとってこの試合は忘れられない。東京ヴェルディが16年ぶりにJ1に復帰したことで再び、この対戦が見られる。この事実に興奮する。
1993年のヴェルディとマリノスは、ともに豪華なメンバーを揃えていた。ヴェルディは、カズを筆頭に武田、ラモス、柱谷哲、都並、加藤。一方のマリノスは、松永、井原、水沼、木村、ラモス・ディアスらサッカー史にその名を刻む錚々たる面々がピッチに並んだ。この試合を見たひとりとして、国立を埋め尽くした観客、華やかな演出、意地を賭けた熱戦は、今も鮮やかによみがえる。
当時のスター選手たちのカードを、コレクションの中から探してみた。
1枚目は、横浜F・マリノスの20周年記念として2012年に発売されたスペシャルエディションに収録されていた、ラモン・ディアスの直筆サインカード。1993年の開幕戦でマリノスに勝利を呼び込む決勝ゴールをあげた世界的なストライカーだ。
2枚目は、2008年発売のThe Legend of F・Marinosに収録されていた、井原正巳の直筆サインカード。現役選手の直筆サインが35枚限定だったのに対し、レジェンドは20枚限定と少数枚に設定されていた。
ディアス、井原ともにJリーグ開幕当時のミズノ製のユニフォームを着用している。いずれも市場への出回りが減ってきている為、もし見つけたらチェックしてみた方が良いだろう。
一方のヴェルディはというと、現在も現役としてプレーを続けているカズは様々なクラブを渡り歩き、直筆サインも数多く存在しているが、ヴェルディ川崎時代のユニフォームを身に纏った直筆サインカードというのは見つけられなかった。MINT-MALLを見てみると2023 BBM CROWNの横版直筆サインカード(ミント立川店)が販売されていた。価格は30,000円。ユニフォームはJリーグ開幕以前の読売クラブ時代のもの。
2023 BBM CROWN サッカー カズ 直筆サインカード 横版 25/58
カズと同様にヴェルディの2大スターの一人であったラモスも、2022 BBM CROWNの直筆サインカードが30,000円(ミント新宿店)で出品されているが、このカードもやはり読売クラブ時代のユニフォームとなっている。
2022 BBM CROWN 縦版直筆サインカード ラモス瑠偉 【04/30】
オールドファンとしてはヴェルディ川崎時代の直筆サインカードをいつか収録して欲しいという願いを抱いている。
Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。