大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)が2月27日、アリゾナ州グレンデールのキャメルバックランチで行われたシカゴ・ホワイトソックスでのオープン戦で「今季1号本塁打」を放った。
大谷は「2番・DH」でオープン戦に初出場。ドジャース移籍後、初の実戦となった。第1打席は見逃し三振、第2打席はいい当たりだったが二塁ゴロ併殺で迎えた第3打席は3点を追う5回2死二塁。フルカウントから昨季、エンゼルスで一緒にプレーしたレオーネの投じた内角の95マイル(約153キロ)の速球を捕らえた。
昨季までの大谷の豪快な一発とは対照的に、逆方向へ詰まったようにも見えた打球は、そのまま、左翼スタンドへスタンドイン。オープン戦にもかかわらず、大歓声に包まれた球場の中、大谷は生還すると次打者のフリーマンと笑顔で軽い握手を交わした。
大谷のオープン戦初戦での本塁打は2018年のエンゼルス入団から渡米7年目で初めて。昨年9月に右肘手術を受けたが順調な回復ぶりもアピール。上手く内角球をさばいた技術を見せ昨季、日本人選手では初のMLB本塁打王に輝いたパワーはさらにアップした。
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「振ったのも良かったですし、1打席目から3打席目まで徐々に感覚も良くなってきているので。あとは見逃したコースが自分の思った通りのコースかどうかが一番大事かなと思います。感覚も良かったですね。体自体の強さも良かったですし、ケージで振ってる感じもこのところの中では一番良かったんじゃないかなと思うので。あとは無事に終わって良かったなというのが今の気持ちかなと思います」昨年9月以来の実戦で結果を出した大谷だが、いつものように冷静に答えた。
衝撃の一発はスタンディングオベーションで祝福された。「まだ1試合目なのでこれからかなと思いますけど、しっかりとチームに貢献して、早く認めてもらえるように頑張りたいと思います」と会見を締めたが、すでに背番号17はドジャースの、MLBのスーパースターになっている。
その大谷のトレーディングカードはTOPPS「2024 SERIES 1」が発売されたばかり。レギュラーカード、パラレルカード、インサートカードに加え、人気のパラレルカード、そして、サインカードと多くの大谷のカードが収録されている。すでに同社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」ではドジャース移籍発表時と入団発表時、クリスマス向けの企画で、ドジャースのユニホームに身を包んだ大谷のカードが発売されたが、ボックス、パック商品では初の「ドジャース・大谷」カードが登場した。
残念ながら、CG加工と見られるこれらのカードだが、ネットオークションの「eBay」の落札履歴ではレギュラーカード#250のイメージバリエーション(写真違い)のSSSPが最高1,800ドル(約271,000円)で落札されたほか、落札額上位に並んでいる。「Goldin Auctions」で先日、大谷の「2018 Bowman Chrome」のイメージバリエーションが36,600ドル(約550万円)で落札され話題になったばかり。実は今回の#250のレギュラーカードはチームメートのムーキー・ベッツ外野手のカードで、そのイメージバリエーションが大谷というユニークさ。しかも、#138のチェックリストは大谷とベッツの昨季の交流試合で実現した二塁ベース上でのツーショットが使われている「伏線」があった。このふたりは今季、1番・ベッツ、2番・大谷という打順でコンビを組むことが濃厚で、思わずニヤリとさせられる企画となった。
現在、進行中のオークションでは「SERES 1」のサインカードも出品されており、この日の本塁打が入札額アップにつながりそうだ。
▼【製品情報】
⚾『MLB 2024 TOPPS SERIES 1 BASEBALL HOBBY』
⚾『MLB 2024 TOPPS SERIES 1 BASEBALL JUMBO』
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。