米大手オークションハウス「Goldin Auctions」で2月8日に締め切られたオークションで大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)のレアなルーキーオートカードが36,600ドル(約550万円)で落札された。
このカードはTOPPS「2018 BOWMAN CHROME」のイメージバリエーション(写真違い)の25枚限定ルーキーオート(PSA10、サイン10)。大谷の「2018 BOWMAN CHROME」と言えば、大谷のルーキーカードのアイコン的存在で、2021年8月に「Goldin Auctions」で通常版の25枚限定ルーキーオート(BGS9.5、サイン10)が92,400ドル(約1390万円)で落札された。
今回のイメージバリエーションに使われている写真は大谷がバットケースを肩にかけて移動?しているもの。春季キャンプで撮影したものだろうか?、球場入りした際のものだろうか?、線も細く、現在のような堂々とした自信あふれる表情ではないところも初々しい。いろいろと想像を膨らませてくれるカードである。
92,400ドルには及ばないものの、36,600ドルもなかなかの高額落札となった。人気の大谷のルーキーカードであること、サインカードであること、シリアルナンバー入りのパラレル版であること、グレーディング評価で10点満点であること(ここまでPSAでは4枚しかない)、など多くの要因がそろっての高落札額だが、イメージバリエーションは発行枚数も少なく、大谷のイメージバリエーションはこれまでも注目されてきた。市場価格はレギュラーカードには負けても、コレクター心をくすぐるのがイメージバリエーション。今後はイメージバリエーションの存在がさらに脚光を浴びることになりそうだ。
今月末には日本でもMLBカードの定番、TOPPS「シリーズ1」が発売される。大谷のレギュラーカードがどんなデザインになるかはまだ、発表されていないが、イメージバリエーションが収録される可能性は十分。ドジャース移籍で注目される大谷の最新カードに思いを馳せてしまうほどの夢のある今回の落札だった。
※「Goldin Auctions」での落札額はバイヤーズプレミアム込み。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。