大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)の2024年の「TOPPS NOW」第1弾が発売された。TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」は、MLBをはじめとするプロスポーツの試合やイベントをカード化し期間限定で発注を受け付けるトレーディングカード。
今回は大谷が1月27日、全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の晩さん会に出席した時の模様をカードにしたもので、ア・リーグのMVPに輝いた大谷が、ナ・リーグMVPのロナルド・アクーニャ・ジュニア(アトランタ・ブレーブス)とのコンボカードになっている。裏面はまるでお色直しをしたような写真が使われている。
大谷は黒のスーツと蝶ネクタイの正装で登壇。「BBWAA(全米野球記者協会)のみなさん、このような素晴らしいイベントを開催し、いつも歓迎していただき感謝しています。私に投票してくれた記者の皆様、ありがとうございます。この賞(MVP)はとても栄誉ある賞だと思うのでとても意味のあることです。ア・リーグMVPに投票して頂いた皆様に深く感謝します」など、流ちょうな英語で2分間のスピーチを行い、周囲を感心させた。
「私を信じてくれたドジャースの皆さん、新しいキャリアを積めることを楽しみにしています。私だけでなく、メジャーリーグを応援してくれる世界中のファンのみなさんにも感謝しています。日本の皆さんが毎日限りない情熱的な応援をしてくださることがプレーの原動力になっています。もちろん、常に支えてくれる水原一平さんにも感謝しています。最後に、家族と友人にもありがとうと伝えたいです」ドジャースのファンへのメッセージだけでなく、2018年から昨季まで所属した古巣のロサンゼルス・エンゼルス、世界&日本のファン、通訳の水原一平さんをはじめとした関係者にも感謝の言葉も口にした。
ニューヨークで開催される恒例のアワードディナーは今年が99回目。22年はコロナ禍で開催が中止となったため、大谷の同イベント出席は新人王受賞のとき以来、2度目となる。
大谷のスーツ姿のトレーディングカードは珍しく、2021年のワールドシリーズ第1戦が行われたヒューストンのミニッツメードパークでマンフレッド・コミッショナーから史上16人目の「MLBヒストリック・アチーブメント(歴史的偉業)賞」と名付けられたコミッショナー特別表彰を受けた時のカードがある。この時はやは「TOPPS NOW」でカードになったほか、翌年の「TOPPS Chrome」のSSP(スーパーショートプリント)で極めてレアな1枚になっている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。