日本卓球協会は2月5日、都内でパリ五輪男女日本代表予定選手の各3人を発表した。注目を集めていた女子の団体戦の3人目は、張本美和(木下グループ)を選出した。
最後の枠は急成長を続ける15歳に決まった。パリ五輪選考ポイントは五輪メダリストの伊藤美誠(スターツ)に続く4位。「3枠目」は国際大会や全日本選手権、選考会などをポイント化した2年間に及ぶ選考レースの順位ではなく、日本卓球協会の強化本部が「団体戦でシングルス、ダブルスにて活躍が期待できる選手」を選ぶとしていた。
「張本美選手はシングルスでもダブルスでも活躍できる選手。悩んだが、昨年1年間の国際試合での(中国選手との)戦いぶりなどを総合的に見た。中国に勝つことが大きな目標。ここまで力をつけるのは予想外。基礎力が高く、経験を積んでレベルアップした」卓球女子の渡辺武弘監督は選考理由を説明した。
張本美は、男子卓球のエースで五輪代表選考レースでもトップを独走する張本智和(智和企画)の妹。2022年からシニアの国際大会に参戦し、昨年の世界ツアーで2勝。同12月には世界ランク上位16人が出場するWTT女子ファイナルに初登場。世界ランクは22年3月の600位台から現在16位まで躍進した。
昨年11月の国内選考を兼ねた全農カップ大阪大会決勝で選考ポイント1位の早田ひな(日本生命)を破り優勝。今年1月の全日本選手権では女子単準優勝、ジュニア女子優勝など確かな成長の跡を残してきた。
発表後、東京都内で張本美は、先行ポイント2位でシングルス代表に初選出された平野美宇(木下グループ)と会見。「信じられない気持ち。選んでいただいたからには責任感を持って、一日一日を大切に過ごしたい」と笑顔を見せた。
また、日本卓球協会は同日、男子代表も発表。張本智、戸上隼輔(明大)、篠塚大登(愛知工大)を選出した。
今回、発表された卓球男女代表選手のトレーディングカードはエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」からTリーグでの雄姿がカード化されている(公式販売サイトでの発注受付は終了)。張本美のカードはシングルスで2種、木原美悠とのダブルスで1種があり、ボックス・パック商品ではまだ、発行されていないこともあり、貴重な3枚となっている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。