NBAは2月8日、トレードデッドラインを迎え、フェニックス・サンズ、ブルックリン・ネッツ、メンフィス・グリズリーズの3チーム間でトレードが合意。ネッツの渡邊雄太が古巣のグリズリーズに移籍することが決まった。
昨オフにはサンズと2年契約を結び、NBA6年目のシーズンに入っていた。ジョージ・ワシントン大学で4年間プレーし、ドラフト外でNBA入りした渡邊にとって、トレードはNBAキャリアで初。今シーズン29試合の出場で平均3.6得点、1.6リバウンドで3ポイントシュート成功率32.0パーセント(平均0.8本成功)。今回の移籍によりプレー時間が増加すると見込まれる。
2018年にグリズリーズでNBAデビュー。ネッツで迎えた5年目の昨シーズン、定評のあったディフェンスに加え、スリーポイントシュートの成功率が44.4%と確実性をアップ。スリーポイントとディフェンスでチームに貢献するいわゆる「3&D」というプレースタイルで自己最多の58試合に出場して、平均5.6得点と自己最高の成績を残した。
渡邊は移籍が報じられた直後にSNSを更新し「これだから人生って楽しい」とつづった。
グリズリーズは2月8日時点でウェスタン・カンファレンス13位の18勝33敗。チームはジャ・モラントをはじめ、デズモンド・ベイン、ブランドン・クラーク、マーカス・スマートら主力がケガで離脱中。渡邊への期待は大きい。
今回の移籍で注目されるのが渡邊のトレーディングカードの動向である。人気のルーキーカードはグリズリーズ時代のもの。再び、グリズリーズのユニホームを着ることでルーキーカードがさらに価値を上げることになるかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。