MLBロサンゼルス・ドジャースなどで活躍した、日米通算201勝の野茂英雄投手のレアカードに「ヤフオク!」で5,001,000円の高落札額がついた。
このカードはFLEER/SKYBOX社の「1998 E-X」のパラレル「Essential Credentials」。12枚限定版でシリアルナンバーはラストの12/12。このパラレルには89枚版もある。
グレーディング鑑定は受けていないにもかかわらず、500万円を越えた落札額は、そのレア度の高さを証明する。「EX」自体が人気のブランドであり、アセレートカードで保存状態のものがよいものはなかなか、市場に出てこない。
1月には「2003 EX」の同じパラレルの78枚限定が「eBay」に久しぶりに出品され、85,805円で落札されたが、このカードより5年も発行年数が古い。2月には「2004 EX」の同じパラレルの19枚限定(PSA7)が158,513円で落札された。ここ数年は「ヤフオク!」でも発行年数の古い人気カードの落札額が上がっている。「ヤフオク!」に限らず、ほかのオークションやトレカショップでも同じ現象が起きている。
もちろん、人気のカードブランドでも、レアなパラレルでも、人気選手のカードでなければ、これだけの落札額はつかなかった。野茂さんはトレカでもレジェンドである。
MLB、NPBともに春季キャンプに突入し、開幕を待ちきれないファンやコレクターの心に訴えるものもあっただろう。野茂さんは今年もNPBのオリックスや千葉ロッテで臨時コーチを務め、アドバイザーを務めるパドレスのスプリングトレーニングにも姿を見せたことも影響があるのかもしれない。
ドジャースに移籍した大谷翔平の練習ぶりが連日、報道され、ドジャーズへの関心度が増えた。ドジャースで日本人メジャーのパイオニアとして道を切り開いた野茂さんの偉業が再評価されていることもある。
今回の落札者がグレーディング鑑定に出して、米大手オークションハウス「Goldin Auctions」に出品したら、どんな入札額がつくのか、とても興味深い。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。