自動車レースのフォーミュラーワン(F1)で歴代最多103勝を挙げているルイス・ハミルトン(英国)が来年、メルセデスからフェラーリに移籍する。両チームが2月1日、発表した。2025年から複数年契約で加入する。
39歳のハミルトンは2013年からメルセデスに所属し、20年にミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)に並ぶ史上最多7度目の総合優勝を果たした。21年は最終戦で総合5連覇を逃し、22、23年は未勝利に終わった。
「絶対的王者」の座を、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)に譲った感のあるハミルトンだが、7度の総合優勝に匹敵するトレカの大記録を持っている。
米大手オークションハウス「Goldin Auctions」では、ハミルトンのルーキーカードが2022年3月に312,000ドル(約4600万円)で落札された。
このカードは「2006 FUTERA GRAND PRIX UNIQUE」に封入されたサブセット「Next」。次に注目されるドライバーを集めたサブセットで、ハミルトンも次代有望株のひとりとして収録。GP2マシンの写真も珍しいカードとなっている。
TOPPS社がF1とトレカの制作・販売に関するライセンス契約を結び、トレカを市場に送り出すようになってから、F1トレカの人気は急上昇した。その中で2006年に発売された、当時はメジャーではないメーカーの、レギュラーカード(サブセット)だったことを考えると、たとえPSA9の高いグレーディング評価とはいえ、とんでもない高額の落札といえる。
ハミルトンはTOPPS社のカードも以前として、人気が高く、MINTモールではTOPPS「2020 TOPPS Chrome Fomula 1」のパラレル「Refractor」(PSA9)が198,000円で出品されていた。同じカードのグレーディング鑑定を受けていないものは90,000円。ハミルトンの「Refractor」はこの年に限らず、30,000円以上の価格がついている。
フェラーリ移籍で注目を集めたハミルトンのカードが再び、脚光を浴びるのは間違いない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。