上沢直之投手が3月27日、タンパベイ・レイズから金銭トレードでボストン・レッドソックスに移籍した。
上沢は今季、北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムを利用してレイズに移籍したが「3月23日時点で上沢をメジャー40人枠で迎えたいと他球団から打診され、さらにレイズがその時点で上沢をメジャー40人枠に加えなければ、移籍が可能になる」という「譲渡条項」を契約に含んでいた。
マイナー行きを通達された上沢に対して、複数の球団が獲得に関心を示し、その中からレッドソックスを選び、上沢がこの「譲渡条項」を行使した。
当初、レッドソックスは上沢を、開幕メジャーベンチ枠26人に加えなければならないと報道されてきたが、公式発表は「マイナー・リーグ・トレード」による移籍で、移籍即開幕メジャーとはならなかった、という。
上沢はレイズでのオープン戦で2試合の先発を含む4試合に登板し防御率13・03。15日のオリオールズ戦は4イニングを4安打1失点。22日のマイナー戦も6回途中を1失点と結果を残していた。
レッドソックスはベロ、ピベッタ、ハウク、ウィットロック、クロフォードという先発ローテーションでシーズンの開幕を迎える。オフにジオリトと2年契約を結んだが、右肘を手術したため、今季は全休する見込み。昨季のチーム防御率が両リーグ30球団中21位の4.52、先発防御率は同22位の4.62で、投手陣の補強がオフの最優先事項だった。
レッドソックスにはMLB2年目を迎える吉田正尚外野手もおり、心強い存在になる。奇しくも、ドジャースに大谷と山本、パドレスにダルビッシュ有と松井、メッツに千賀と藤浪と今季は同じチームに2人の日本人選手が所属することが多い。
上沢のメジャー登板のチャンスは十分にありそうだ。そうなると、TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」や、「シリーズ2」「アップデート」などでの米国カードデビューも見えてきた。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。