バスケットボール男子の日本一を決める全日本選手権(天皇杯)の決勝が3月16日、さいたまスーパーアリーナで行われ、千葉ジェッツふなばしが2年連続5回目の優勝を飾った。21本のスリーポイントシュートを決めて117-69の大差で琉球ゴールデンキングスを下した。6本の3PGを決めたキャプテンの富樫勇樹がMVPに選出された。
第1クオーター(Q)は高さで勝る琉球が、ゴール下や司令塔の岸本隆一の2本のスリーポイントなどで得点。千葉は日本代表の原修太のスリーポイントやドライブなどで4点をリードした。第2Qは千葉が堅い守りから流れをつかみ、富樫の連続スリーポイントなどで48-32として前半を終了。
第3Qも千葉の持ち味の攻撃力が光り、6本のスリーポイントやオフェンスリバウンドからも得点につなげるなど、このクオーターだけで37点。大きく琉球を引き離し日本一に輝いた。千葉はチーム全体で21本のスリーポイントを決め成功率も56.8%と、高い確率をマークしたほか、高さで勝る相手に対してリバウンドの数でも49対37と圧倒した。
「最高という言葉しかない。1万5000人のファンが駆けつけてくれてこの雰囲気の中、プレーできたことを幸せに思う。チームでボールを回してオープンな状態を作って打ったシュートだったので、全員で点を取ることができて、すばらしいオフェンスを展開できた。チーム全員が連動した結果だと思う」と富樫は話した。
Bリーグでは東地区で、宇都宮ブレックス、アルバルク東京を追い、プレーオフ進出圏内の2位以内を目指している。「今シーズンのリーグ戦は出遅れてしまっているが、この勢いを続けて去年、ファイナルで琉球に敗れた悔しさを晴らしたい」と瞳を輝かせた。
天皇杯優勝で勢いづく千葉ジェッツ。ジェッツも、富樫も、そして、Bリーグのトレーディングカードも人気が加速している。「BBM X B.LEAGUE TRADING CARDS 2023-24 SEASON FAST BREAK 2nd Half」が2月末に発売された。馬場雄大(長崎ヴェルカ)、川真田紘也(市がレイクス)らのサインカードや、河村勇樹(横浜ビー・コルセアーズ)のインサートカード「Evolver」が人気を集めている。「Evolver」とは「進化する人」。もちろん、富樫の「Evolver」も注目の1枚である。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。