長友佑都(FC東京)が3月16日、ベスト電器スタジアムで行われた明治安田J1リーグ、対アビスパ福岡戦で、J1では14年ぶりとなるゴールを決めた。今季まだ勝ち星がなかったチームに弾みをつける先制点を挙げて、今季初勝利に導いた。
開幕戦から4戦連続スタメン出場。この日も右サイドバックで先発出場し、前半28分に左からバングーナガンデ佳史扶(FC東京)が出した速いグラウンダーのクロスに、ペナルティエリア中央で右足に合わせ、14年ぶりにJ1のネットを揺らした。
長友にとってヨーロッパに渡る前の最終戦となった2010年5月15日の対清水エスパルス戦以来のゴールで、実に5054日ぶり。これまでのJ1最長ブランク記録は香川真司(セレッソ大阪)の持つ4684日だったが、新記録となった。
さらに、後半12分にはバングーナガンデのゴールにも絡み、ディフェンスでもアビスパの攻撃をしっかりと抑えた。攻守で存在感を見せたが「点を取ることに憧れてサッカーを始めた。常に得点は狙っている」と有言実行で結果を出した。
「14年ぶりですか? 恥ずかしいですね。コンディションが良く、あのような場面でもゴール前にどんどん入っていけましたし、チャンスがあれば、というところでした」と長友は笑顔で話した。
3月14日に37歳で日本代表に復帰したばかり。2026年に開催されるFIFAワールドカップ(W杯)北米大会で、日本人選手として初めての5大会連続出場を目指す。その不屈の思いこそが世界のピッチで戦う、日本代表に必要なものなのかもしれない。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では、14年ぶりのJ1ゴールを決めた長友のトレーディングカードを販売。長友の熱さが伝わってくるブラボーな1枚となった。長友の「エポワン」はこれまで日本代表のスターティングイレブンでのカード化はあったが、FC東京のユニホームでは初の登場となった。今後もJリーグだけにとどまらず、日本代表での活躍と、その雄姿を残したトレカにも期待が膨らむ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。