NPBカードの定番「2024 BBM ベースボールカード ルーキーエディション」が発売された。育成契約49選手も含めた2024年のルーキー全121選手をカードにした人気アイテムだが、今年も楽しめる企画がもりだくさん。そのひとつが12球団のドラフト1位選手のシークレット版だ。
いわゆるイメージバリエーションと言われる写真違いのカードだが、今年は13枚が存在する。その理由は、投打の「二刀流」選手のシークレット版が収録されたためである。
横浜DeNAベイスターズがドラフト3位で指名した武田陸玖(りく)選手は球団も認めた「二刀流」選手である。入団会見では自らのニックネームを「ハマの二刀流」とアピールした。レギュラーカードはバットを肩に乗せた打者版、シークレットはボールを手にした投手版となっている。
武田は「天才的」と呼ばれる打撃で、山形中央高では高校通算35本塁打。投げてはMAX149キロを計測するサウスポー。甲子園出場こそないものの、U-18ワールドカップに高校日本代表に招集。3試合にセットアッパーとして登板し防御率0.00、4試合で打率.364、3打点。高校侍ジャパンの初優勝に貢献した。
「ルーキーエディション」の二刀流カードは2013年の大谷翔平、2023年の矢澤宏太(ともに北海道日本ハムファイターズ)に次いで3度目の登場となる。大谷はレギュラーカードが投手と打者の2種、矢澤はシークレット版が打者だった。ご存じのように、大谷はMLBのスーパースターとなり、渡米した2018年の米国製ルーキーカードと同様に「ルーキーエディション」のNPBルーキーカードも市場価格が急騰している。
武田の「ルーキーエディション」の裏面にはこう書かれている。「第2の大谷翔平ロードを目指す」。トレーディングカードでも、大谷翔平ロードを駆け上がってほしいものだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。