ドジャース・山本由伸投手が4月6日、シカゴでの対カブス戦で5回を3安打無失点。8三振を奪う力投で、メジャー初勝利をあげた。
メジャー3試合目のマウンドだった。初回に無死満塁のピンチを背負ったが、3者連続三振で切り抜けた。直球との球速差が25キロの120キロ台のカーブを有効に使った。
3点のリードをもらった5回は、1番のハップからだったが左飛に打ち取ると、鈴木との3度目の対戦は、空振り三振。続くベリンジャーも初球で左飛に打ち取って勝利投手の権利をつかんだ。3回からの3イニングはひとりの走者も出さないパーフェクト。80球でマウンドを降りた。
3月21日の韓国・ソウルでのパドレスとのデビュー戦ではまさかの1回5失点でKOされた。同30日の本拠地ドじゃスタジアムでの対カージナルス戦では白星こそつかなかったが、5回無失点で好投。この日の初勝利につなげた。
「立ち上がり少し狙いすぎてボール先行したり、思ったところに投げられなかったんですけど、徐々に感覚がよくなっていって、4回、5回とかは割といいピッチングだったかなと思います」試合後に、初勝利をあげた新人投手への恒例のビールかけの洗礼を受けた直後に、山本は話した。
「今日も前回に続きいいピッチングできて無事に初勝利することができたので、すごく嬉しく思います。日本の1勝目はもう結構7年前とかなので、あんまり覚えてないかもしれないですけど。どちらも嬉しいですね」と笑顔を見せた。
今後については「まだこれがシーズン始まったばかりなので、勝ち星をひとつずつ積み重ねてチームに貢献していけるように頑張りたい。とにかく1試合1試合集中して、チームに貢献したい。技術的なところだったり、どこを狙って投げるという部分は徐々に、少しずつ学んでます。基本は本当に今までやってきた通りに、ただそれを集中して、するということを心がけています」最後までルーキーらしく殊勝に話した。
デビュー戦の「TOPPS NOW」は8,247枚の発行に終わったが、この日の初勝利のカードには2倍の16,757枚の申し込みがあった。大谷とのツーショットがラッキーカード(抽選当たりカード)のイメージバリエーションとなった。トレーディングカードでも無双の快進撃がスタートした。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。