「KKT杯バンテリンレディスオープン」の最終日が4月15日、熊本空港カントリークラブで開催され、竹田麗央(ヤマエグループHD)が、出身地である熊本県でJLPGAツアー初優勝を飾った。
竹田は単独首位の岩井明愛(Honda)と3打差の3位タイでスタートした。初日は41位だったが、2日目に8バーディの66でまわり、一気に浮上。この日は11番でバーディを奪い、首位に並ぶと、岩井が13番でボギーとなり、竹田が1打リード。そのリードを着実なプレーで2打まで伸ばし、最終18番をパーでフィニッシュ。3バーディ、1ボギーの70で、通算7アンダーの209とし、鮮やかな逆転劇で初栄冠を手にした。
「同じ失敗は繰り返さない。これまでの優勝争いでは優勝したいという意識が強すぎた。今日は無心でプレーすると決めていた。余計な力が入らずよかった」と竹田。自身のSNSでは「初優勝することが出来ました!子どもの時から観戦していた大会で優勝することが出来、とても嬉しいです!これからも優勝目指して頑張ります!」と綴った。
前夜、2023年に日本ツアーを引退した元賞金女王のイ・ボミ(韓国)から「自分を信じて」というメッセージをもらった、という。幼い頃から今大会を観戦に訪れ、イが出場しているとそのプレーから目を離せなかった。その憧れのイからの応援メッセージは何よりも力になった。
竹田は1993年、1994年に賞金女王に輝いた平瀬真由美の姪で、母・平瀬哲子も元プロゴルファー。小さい頃から哲子さんのレッスンを受けてきた。2021年にプロテスト合格、プロデビュー前からパワーヒッターとして知られていたが、ここまで目立った成績は残せずにいた。プロ3年目の今季はツアー第2~5戦で優勝争いに絡み、あと一歩というところで勝利を逃していたが、ついに分厚い壁を突き破った。
エポック社ではこれまでも、竹田のトレーディングカードを制作。豪快なフォロースルーのカードからは若さと力強さが伝わってくる。同社では竹田の初優勝を記念して、竹田にとっては初となるオンデマンドカード「EPOCH-ONE」の発売も決まった。まだまだ、緊張気味の表情の初々しい1枚になったが、将来の米ツアー参戦も視野にいれる21歳。これからどんなドラマを見せてくれるか、トレカでどんな表情を魅せてくれるか楽しみだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。